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2019年7月24日 (水)

GAFA×BATH その9

では最後にバイドゥです。
グーグルに対抗する世界第二位の検索の会社です。
知らなかったのですが、中国ではグーグルが使えないのですね。
グーグルは中国政府からの検閲を嫌って、2010年に
中国市場から撤退しているのです。
すごい国なんですね。

そうなるとグーグルのいない中国の検索市場では、
当然バイドゥの一人勝ち状態になっています。

ただよく言われているらしいのですが、
「グーグルの検索サービスをただコピーしているだけ」
その後の事業展開もグーグルに酷似しているそうです。

でも真似でもなんでもそれでも売上を伸ばし、
利益を確保しているですからすごいと思いませんか?
2017年の売上高は130億ドル。
利益は240億ドルもです。
なぜ日本でも「真似してやろう!」という会社が
いままで現れなかったのでしょうか・・・。

ただバイドゥの時価総額は、2019年3月8日時点で
571億ドルです。
BATH4社のうち、アリババ4537億ドル、テンセント4208億ドル
に比べたらかなりの差ですね。

ここ数年ネガティブなニュースが続いているので、
株式市場での評価につながっているそうです。

そこで起死回生を期して勝負をかけているのが「自動運転を含めたAI事業」。
グーグルも自動運転に取り組んでいるはご紹介したとおりですが、
これもまさに「真似・経営」。

まずグーグルがやっているように、「検索の利便性を計るAI」。
さらに2017年、音声AIアシスタント「デュアOS」を発表。
これは話しかけるだけでAIにアシスタントしてもらえるもの。
分かりますね。まさに「バイドゥ版アマゾン・アレクサ」
本当にどこまでも「真似・経営」。

しかし、自動運転プラットフォーム「アポロ」というのがすごいです。
まさにアメリカの「アポロ計画」の真似。

これは中国政府から委託を受けているのですね。
実は国家戦略。
「2030年には人工知能の分野で中国が世界の最先端になる」
と中国政府が宣言しているからです。

驚くべきことが記述されていました。
「2018年に自動運転バス商業化をスタートさせた」
のですね。

中国では自動運転バスが本当に走っているのです。
その点ではグーグルが2018年12月にようやく、
自動運転タクシーを限定的な条件のもとでスタートしたばかりですからね。

バイドゥの強みはこれが「国策プラットフォーム」という点です。
恐るべしバイドゥ・・恐るべし中国・・・。

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