日本人の勝算 その6
「High road capitalism」(ハイロード キャピタリズム)
これを実践しようとすると「平成の」経営者から怒られるのでしょうね。
賃金を下げることによって、利益を上げていた「平成の経営者」
でしたから・・・。
図にするとこうです。
令和の時代の経営戦略です。
ポイントは「給料を上げる」ことなのです。
前提として「生産性を上げる」ことが必要なのです。
現在の経営者の意識改革も必要ですし、
そのための政策も必要だとしています。
ここで筆者が一番言っていることは
「最低賃金を引き上げること」
日本は諸外国に比べ、最低賃金が極端に少なすぎるそうです。
東京では最低時給985円ですね。
これを政策的に引き上げるのです。
因みにイギリスは最低賃金が政策的に引き上げられたことで
経済が復活したそうです。
日本での最低賃金の引き上げは、産業界から猛反発を受けるのは
あらかじめ予想してのことです。
ご説明したように「賃金を引き下げることにより利益を出してきた
平成のビジネスモデルを根底から覆すからです。
強烈な皮肉が書いてありました。
「今まで恵まれてきた社長は、経団連に顔をだしたり、ロータリーに出たり、
業界団体に行ったり、客先回って今まで通り、世間話をするでしょう。
でも何もしなければ生産性は一向に上がりません・・・」
最低賃金を引き上げることは、経営者自身が困ることになるのでしょう。
でも令和という時代は、ビジネス界においては
そんな甘い時代ではなさそうです。
最低賃金を引き上げることで、独立開業などは
間違いなく減るのでしょう。
それどころか生産性の低い、特に中小企業では合併など淘汰が進めるべきとまで
考えているようです。
合併により企業規模を大きくすることにより、適正な給料を
払っていくしかないそうです。
日本はそういう方向に舵をとるしか、日本の未来はないとまで
書いてあります。
各経営者が生き残りのために、生産性を上げるよう知恵を絞っていくしか
ないのでしょう。
令和の時代は、業界団体のゴルフ大会で、スコアを自慢するだけが
社長さんの仕事ではなくなりそうです・・・。
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