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2019年4月10日 (水)

日本人の勝算 その5

「Low road capitalism」(ロウロード キャピタリズム)
難しいですか?
これを勉強すると
「令和の時代をどうビジネス展開していったらよいのか」
分かるような気がしてきます。

日本は1995年をピークに生産年齢人口が下降してきているのです。
それに気が付かない経営者は、人口増加している時代のビジネスモデル
「いいものをより安く」
に拘ってきてからこそ、日本経済は疲弊してしまったということになるのです。
今後も人口が減り続ける時代では、このビジネスモデルでは
通用しないとご理解いただけるでしょうか。

 

ところでこの用語は筆者が言っているのではなく、
アメリカの有名な社会学の教授、エリック・オリン・ライト氏が
提唱しているということです。

「Low road capitalism」(ロウロード キャピタリズム)
の経営戦略の根本的な哲学は「価格の競争」なのです。
それを日本企業が突き詰めてきたからこそ、給料が下がってしまったのです。

それに対して、対極する考えの
「High road capitalism」(ハイロード キャピタリズム)

は「価値の競争」です。
今まで安易に安い労働力を使って利益を上げていた経営者は
困りますね。
経営者自身が努力することはもちろんなのですが、
高いスキルを持った労働者が必要だというのです。
労働者は、いくつもの種類の仕事(マルチスキル)をこなせる上に
高いレベルのスキルなのです。

 

例えば
「コンピュータのソフトウエアを使いこなすといったスキルでなく、
マーケティング能力や、調査・分析能力、問題解決力や
人を説得する能力。
仕事をこなすというのでなく、仕事を改善する能力。
組織の論理に追従するのではなく組織を変える能力。


説明すればするほど、かなりハードルは高そうですね。

「High road capitalism」(ハイロード キャピタリズム)
に向けて意識改革が必要だというのです。
しかも、生涯学習を通じて常にスキルアップすることも
求められます。

 

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表にするとこうです。
令和の時代は大変なことになりそうですね・・・・。

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