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2019年3月27日 (水)

ふるさと納税と寄付金控除の問題

  いろいろ寄付金税制を調べてみて本当に勉強になりましたね。
やはり、私のライフワークである「ふるさと納税」についても
比較する意味でも考えざるをえませんでした。
ふるさと納税が創設する前は、東京マラソンの寄付金控除など
公益財団法人などへの寄付しかなかったのですからね。
調べて分かった通り、住民税を直接控除するには、
地方自治体が個別に「条例により指定する」しかなかったのです。


ということは、地方自治体にとって、今まで制度的に住民税の税額控除なんて
ほとんど存在しなかったのでしょう。
ここ数年のふるさと納税ブームで、寄付金の税額控除が
クローズアップしてしまったのですね。


それが、ふるさと納税という仕組みが出た途端に、
2000円を超える部分がダイレクトに住民税から
控除されるのですからね。
特に東京都ではふるさと納税を反対する区が多いのも
分かるでしょうか。


一番声を大にして反対しているのが、中野区のお隣の
杉並区なのですね。


1_2


よく使われる表がコレです。
杉並区のHPにアップされているものですね。
杉並区では13.9億円も流出しているそうです。
これは昨年度ですから、きっともっと多額の金額が流出している
そうなのですね。


1位の世田谷区は30億円だそうですから
これは死活問題にさえなりかねませんね。


これ冷静に考えると、所得税をたくさん納めている方の多い区が
「節税」としてふるさと納税をしたのでしょう。


Photo_8


ところで、私の住んでいる中野区のHPです。
因みに住民の私が中野区にふるさと納税をしても、返戻品の対象外
なんだそうです・・・。
何だか変だと思いませんか・・・。


Photo_9


杉並区では返戻品を辞退した場合は、
児童養護施設へプレゼントが送られるそうです・・・。


見返りを期待するから、ふるさと納税をする・・・。
東京マラソンを走りたいから、チャリティー寄付をする・・・。


やはりこれは不純な動機なのでしょうか。
日本人に寄付をする文化を植え付けた「ふるさと納税制度」
とはある意味歴史的な制度改正だったのです。


ちょうどふるさと納税の改正の話題が毎日持ちきりですね。


「寄付とは・・・」


と哲学的な意味を満開の桜でも眺めながら一度考えてみてください・・・・。

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