日本進化論 その6
どうも業界の批判が出てしまったので
そろそろまとめましょうか。
高齢化社会でも成長し続けるデンマークの例が出ていました。
ここ20年は日本の実質GDP成長率は1%程度の低い水準で
停滞していますね。まさに「失われた20年」
一方、デンマークでは、日本と同様の高齢社会でありながら、
成長をし続けているそうです。
それは何故か。
産業構造の転換をうまくできたそうですが、
もう一つは行政の効率化を行ったのです。
デンマークではテクノロジーを活用した政府運営の効率化を進め、
医療福祉、金融、教育などのIT技術を介した連携が、
国家戦略によって推進されたのです。
「電子申告」一つでさえまともに進まない日本とは大違いですね・・・。
落合氏の「ポリテック」に賛同し、大いに推奨したいと思いますが、
なかなかそれも理解されず、進まないようです。
それはまた何故か。
日本固有の問題なのですね。
これは勉強になりました。
それは、
「60歳以上が有権者全体の4割を占めるといういびつな構造」
をあげています。
政治家が有権者に気に入られ、当選するためには、
「『テクノロジーへの投資をします』というより『介護保険料を安くします』
という方が65歳以上の有権者に受け入れやすい」
こういう根本的な問題があるそうです。
なるほどと思いませんか。
これを、
「シルバー民主主義」
というのです・・・。
「多くの政治家は次の選挙に当選して生き残ることに
頭が一杯で、自分が議員でいられるかもわからない
未来について考えをめぐらす余裕のある政治家は
ほんの一握りでしょう・・・」
厳しい意見ですが、的を得ていますね。
未来の子供たちのためにも
「ポスト平成の日本はどうあるべきか」
本気で考えなければならないのでしょう。
また、こういう若きオピニオン・リーダーにもっと活躍してほしいと
心から思います。
(ガンバレ! 若き天才シリーズ おしまい)
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