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2019年1月 9日 (水)

すごい経営 その1

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今年初めての書評ですね。
では、いのしし年らしく、「猪突猛進」のお話を。

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弁当屋さんの物語。
私は中野区に住んでいて、よく環状七号線を車で走ります。
黄色いバンで「玉子屋」と書いた車をよく見かけるのです。

「卵の運送か・・・」

というくらいしか思っていなかったのですが、
この本を読んで初めて知りました。
弁当を運送する車だったのですね。
お昼の弁当だけでなんと年商は70億円なのですね。

一日7万食を製造販売するそうです。
7万食といってもピンと来ないかもしれませんが、
東京ドームが満員になっても5万人です。
全員に配ってもまだ余りますからね。

それを毎日9時過ぎから注文を受け、
製造したうえで運送し、お昼の12時までキッチリ届けるというビジネスです。


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これがその弁当。
HPからですが美味しそうでしょ。
すべて税込450円!!

今どきコンビニでも弁当は安く売られていますが、
工場で働く方や、オフイスの社内で昼食を取りたい方には
圧倒的な人気なんだそうです。


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それを経営されている方はこの方。
菅野勇一郎氏。
昭和44年生まれ。49歳。
顔つきがいかにもスポーツマンらしいでしょ。
それもそのはず、小学校からリトルリーグに入った野球少年。
立教高校で甲子園を目指します。
大学は立教大学へ進み、もちろん野球部。
ずっと寮生活の野球漬け。
4年先輩には、あの最近テレビにで出ずっぱりの「長嶋一茂」。
そう言えば昔は立教は強かったのですね。

大学を出て富士銀行(今のみずほ銀行)へ。
流通のコンサルタント会社を経て、この玉子屋へ入社したのです。

つまり、実の父親が創業した会社に入社した「二代目」なのですね。
その時菅野社長はまだ若干27歳です。
父親はまだ57歳でしたが、常務として入社した息子に
全権を委譲したそうです。

すごいですね。
これは完全に「事業承継物語」なのですね。

因みに、この会社はスタンフォード大学MBAの教材にも
なったそうです。
なかなか参考になるお話ですよ・・・。(つづく)

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