amazon世界最先端の戦略がわかる その8
まだまだアマゾン研究は続きます。
しつこく申し上げますが、この本を10回くらい読めば、
今後の世界最先端の戦略がよく分かります。
「キャッシュフロー経営」のお話でしたね。
直近14年間のリアル数字が出ていましたので
アップしましょう。
この表をこれも100回くらいながめると
アマゾンの世界最先端の戦略が見通せることになります・・・・。
とにかくリアル「キャッシュフロー経営」の勉強になりましたね。
左側がご説明してきた、純利益の数字です。
確かにここ2年くらいは23億ドル、30億ドルと
驚異的に伸びていますが、それまで2012年と2014年は
赤字になっていますし、それほど多くは出ていませんね。
まず、キチンと説明しましょう。
左から2番目が「営業キャッシュフロー」ですね。
これは、「単純に売上から仕入を引いた値」、つまり「売上総利益」、
簡単に言えば「粗利」ですね。
アマゾンは右肩上がりに成長していますし、本業がきちんと
現金を生み出していることが分かりますね。
因みに右端が売上高です。
これも右肩上がりに上昇していますから、それに伴って
本業の利益が増え続けていることが分かります。
大事なのは、真ん中にある「フリーキャッシュフロー」と
その右隣の「投資キャッシュフロー」ですね。
「フリーキャッシュフロー」とは営業キャッシュフローから、
事業拡大に必要な設備投資など投資を引いた数字。
つまり、まさに文字通り「自由に使えるカネ」ということですね。
これはまったく右肩上がりではありません。
理由はまさにその「投資キャッシュフロー」。
巨額の金額を設備投資に当てていることが分かります。
ハッキリ言えば、
「本業で稼いだカネをほとんど投資に回している」のですね。
こんな企業は通常ありえないでしょうね・・・。
特に顕著なのは2012年です。
純利益が3900万ドルの赤字でありながら、
37億ドルもの巨額な設備投資をしています。
以降、ここ6年間は10億ドル単位の巨額設備投資。
2017年にはついに、100億ドルもの投資です。
日本円にして1兆円規模!!
赤字でもこんなに巨額な投資をし続けているのです。
これこそがアマゾンの秘密・・・・。
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