amazon世界最先端の戦略がわかる その6
宅配のお話で、米国に目を向けると、どうもトランプ大統領は
アマゾンを目の敵にしているようですね。
「米国の郵政公社はアマゾンの料金を倍増すべきだ!」
と過去述べています。
実は宅配問題だけではないのです。
税金問題も解説しましょう。
トランプ大統領も、同時に
「アマゾンは税金を納めていない!」
こう攻撃もしているのですね。
これだけ急成長してくると「アマゾン包囲網」も全世界で
張り巡らされているようですね。
永年トランプが言うように
「アマゾンは税金を払っていない」
という問題は日本でもさんざん議論されてきたようですね。
国税庁はどうやってアマゾンから税金を取るか
いろいろと策を張り巡らせてきたようです。
経済居力開発機構(OECD)の租税条約で、
「グローバル企業が進出先の国に支店や恒久的施設(PA 、
Permanent Establishment)を持たないと法人税はかけられない」
と取り決めがされていたからなのです。
このPAというのが「くせもの」で、アマゾンがいくら巨大倉庫を
作っても
「あれは単なる倉庫だから」
と言い張っていたのですね。
日本でもこれだけ売り上げ上げてきているのにです・・・。
国際的な世論をバックに、ようやく税制改正されて2019年から
課税されるようになりました。
ただ一方でこの図を見てください。
アマゾンから音楽ダウンロードした場合は
まだ課税されないのですね。
ということは、キンドルからいくら大量の書籍を買っても
日本の税収は増えないのですね。
何だかこれもおかしいですね・・・。
ただ根本的なお話をしましょうか。
なぜアマゾンは税金を払ってこなかったか?
答えは簡単です。
「ずっと赤字だったから・・・・。」
1997年にアマゾンは上場しています。
1995年には30万ドルの赤字ということですから、
赤字のまま上場したのでしょうね。
実は上場以来株主に一度も配当を払っていないのです。
当然赤字で、利益がなければ払う必要ないですよね・・・。
上場後1999年に7億ドルの赤字に膨らんでいます。
7億ドル!です!?
日本円で700億円以上の赤字ですね。
この赤字を解消するのに6年もかかっています。
なぜこれだけ巨額の赤字なのか。
なぜこれだけ巨額の赤字でも倒産しなかったのか。
これは勉強になりましたね。
経営学的に一番面白かった点です。
世界最先端の戦略です・・・・。
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