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2018年9月28日 (金)

サラリーマンは300万で小さな会社を買いなさい その3

大事な本のご紹介していたら、バスケットやふるさと納税で
熱くなりすぎて、だいぶ間が空いてしまいましたね。
すみません。最後にまとめましょうか。

北陸税理士会で「担い手探しナビ」という事業承継支援サイトが
作られているそうです。
これは、税理士同士が後継者のいない企業を紹介しあうサイト
らしいのですが、日本税理士会連合会として全国的に、
この10月から本格運用していくそうです。

これは税理士は「M&Aの仲介業者」としての役割が期待されている
ということなのです。

また、先日東京税理士会の研修で、東京都の産業局の講義を受けましたが、
東京都としても、事業承継に伴う制度融資を拡充していくのだそうです。
具体的には企業を買収する際の資金を最長15年のローンを
してくれます。
例えば買収資金300万円なら毎年20万だけ。
これなら会社を買えそうですね。

300万円と言わず、もし本当に良い会社を3000万円で
買えるとしたら検討することもできますね。
例えば創業50年、社長さんの役員報酬が毎月100万円、
でも高齢で廃業することとなった会社あったとしたらどうでしょう。


3000万円で買えたら安いものでしょう。
15年ローンなら月18万円弱です。
社長の給料から余裕で払えますよね・・・。

実は、ここ数日でこんな経験をしました。
東京高田馬場にある老舗の居酒屋が来月で閉店するそうです。
わずか10坪くらいの小さなお店です。
日本酒好きの店主が、選りすぐりの全国の地酒をふるまうお店です。
地酒ブームが起きる前からこのお店はあり、
永年全国の地酒ファンが集う名店でした。
先日連れてってもらったのですが、閉店を惜しむファンでお店は
たいへん賑わっていました。
聞くと店主が75歳となり、体力的にもそろそろ限界ということです。


美味しい日本酒を味わいながら、こういう名店こそ
何か別の形で事業承継できないものかと本当に思いました。


「担い手探しナビ」に登録して、それこそ全国でオークションでも
したらよいと思います。
300万円でその権利が買えるかどうか分かりませんが、
それこそ1000万円出しても買いたい人は必ず現れるでしょう。
小さなお店でもオープンするには1000万くらいはかかりますからね。


定年後に飲食店をやりたい人はたくさんいると思いますし、
それこそあれだけの人気店ですから、何よりたくさんのお客さんが
ついています。
ゼロからお店を開くよりよほどリスクは少ないでしょう。
脱サラしてやりたい人だってきっといるでしょう。

そういうことを交渉するのに税理士が活躍する場も
必ずあると思うのです。
営業権の売買はまさに税金が伴います。
それを先ほどご紹介した東京都の制度融資でまかなったり、
例えば店主を顧問として数年間お願いして顧問料を払うなど
いくらでも事業の引き継ぎ方法はあると思うのです。

店主側も、閉店に伴う撤退料などの資金も必要なく
閉店後は今までやりたくてもできなかった旅行などできるでしょう。
銘酒を味わいながらあれこれ妄想してしまいました・・・。


とうことで

サラリーマンは300万で「繁盛している」小さな「お店」を買いなさい。


(ガンバレ! サラリーマンシリーズ おしまい)

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