不死身の特攻兵
今日は終戦記念日ですね。
以前は朝から戦争に関するテレビが流れ、
必ず反戦ドラマがあったのですけどね。
もう73年も経つとだんだん風化してしまうのでしょうか・・・。
では今日はあえて反戦の本をご紹介。
最近サラリーマンに圧倒的に支持され、売れている本ですね。
「上司のバカ野郎!」
と赤ちょうちんで、愚痴をつい言いたくなる気持ちもよく分かります。
「上司に反抗したい」サラリーマンの圧倒的な支持を
この本は受けているのでしょうね。
この本に限らず、特攻に関する本は結構好きで読んでいます。
映画もほとんど見たでしょうか。
鹿児島の知覧にも数年前に訪れました。
昨年大ヒットした「永遠のゼロ」ももちろん、原作も読んだし、
映画も見ました。
ただ特攻隊を美化するような描き方は、やはり反対です。
「生きて妻子の元に帰りたい」
「死にたくない」
そう思うのがやはり本当なのでしょう。
永遠のゼロのように「カッコよく」体当たりして死んでしまうことが
素晴らしいとは思えないのですね。
9回出撃して、「体当たりしろ」という上官の命令に抗い、
爆弾を落として、9回生きて帰ってきた人が本当にいたのです。
佐々木友次という方です。
帰ってくると上官は怒ります。
「なんで貴様ら、帰ってきたんだ。貴様らは人間のクズだ。」
本当に言われたのです。
それを9回も繰り返した佐々木氏はどんな思いだったのでしょうか。
故郷では葬式が2度も行われたらしいです。
佐々木氏が下士官という立場がよかったと記述されています。
もし上官であったら、生きて帰ってくること自体が許されない雰囲気
だったからです・・・。
特攻隊が本人の「志願であったか命令であったか」は
よく議論されることです。
戦後、特攻隊を美化したい元上官は
「皆全員志願であった」
といったようですが、
「志願という名の命令」であったことはやはり明らかなようです。
日大アメフト部事件ででタックルをした選手が会見で
「コーチの命令でした・・・」
といったことで特攻隊を思い出したのは、私だけでしょうか・・・・。
戦後73年も経って忘れてはならない、風化してはならない事実を
語り継がなければならないのでしょう。
平和でありつづけることを心から祈願して・・・。
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