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2018年8月30日 (木)

遊ぶ鉄工所 その7

家庭用のパソコンが普及し大始めた頃から
このヒルトップ・システムを開発していったそうです。
ということは今から20年も前のお話なのです。
その開発は本当に大変だったのでしょう。

ようやくそのシステムが出来上がると、
ご説明したロングテール戦略で
「多品種少量戦略」を進めていきます。


世間ではこのシステムに注目していきます。
ところが、その「夢工場」が完成しつつある2003年。
今から15年も前のことですが、大事件が起こります。

この副社長はその年に起こった工場火災で瀕死の重傷を負います。
顔、両手、両足がすべて焼け、包帯で全身覆われ
ミイラのようになったそうです。
意識不明の危篤状態が1カ月も続いたそうですから
本当に危なかったのかもしれません。

4か月後にようやく退院して、それから人生観が変わったそうです。

先月読んだ「社長の鬼原則」で板坂氏も
「二代目社長が変わる時は覚悟ができたとき」
それを思い出しました。
この副社長はご紹介したように二代目です。
この覚悟ができたことで
「日本一優秀な二代目社長」に変わりました。

冒頭ご説明したとおり、それからの10年でこの企業を急成長させています。

本当にすごい企業ですね。
なぜガイアの夜明けやカンブリア宮殿に取り上げられなかったのか
不思議ですね。
個人的にはダイア精機の諏訪社長と、
「これから町工場の未来」
と題して講演会か対談でもしていただきたいくらいですね。

でもこれだけ熱く語っても、信じられない経営者がほとんどではないでしょうか。

そう思われる方はぜひこの企業の工場見学に行かれたらどうでしょうか。
特に町工場の経営者にお勧めしたいですね。
本当に私自身一度訪れてみたいと本当に思います。
年間2000人もの来場者があるのも納得できるでしょう。

未来の「夢工場」が今や現実のものだと、
間違いなく驚かれるのでしょう。

最後に申しあげたいのですが、このヒルトップシステムの考え方は
町工場だけでもないと思うのですね。
AI時代の本格化に向け、きっとすべての業種にもあてはまるヒントに
なっていると思うのです。

私自身感ずるところもあります。
「朝出社したらすべての製品が出来上がってた」
そんな夢工場を私も考えたいですからね。

例えば会計事務所なら、
「朝出社したら、決算書が出来上がって申告書も自動送信されていた」

そんな「夢会計事務所」はいつかきっとできると思うのですね。

山本副社長は大事なことを言ってます。

「無理だと思っていたら絶対に無理」
「目標や夢を持つことで道が開けてきます」


本当に素晴らしい経営者です・・・・。


(がんばれ!夢工場シリーズ おしまい)


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