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2018年8月 9日 (木)

うつ病九段 その5

Photo_4

(将棋連盟ホームページより)

将棋連盟に「手書きの休場届」を出し、先崎九段は
ついに入院します。

うつ病の入院とはどういうものか?
こんなこと誰も教えてくれませんね。
ここは正直興味深く読みました。
うつ病の実態がよく分かるところですね。

入院と言っても手術する訳ではなく、薬を飲み、食事をして
あとは寝るだけ。
安静にしていることが基本らしく、テレビも見ない、
携帯やタブレットをみないのが原則らしいです。
ただ、最悪期は活字も読めないらしいです。
よって新聞も一面の見出しを読むだけで精一杯・・・・。

驚いたのは、入院と言っても「開放病棟」といって
朝の六時から夜の七時までは自由に外出をすることができるのですね。

毎日外のコンビニへ行き、信濃町の駅前のプロントで
コーヒーを飲むのが日課。
特に勧められるのが散歩。

「うつにとって散歩とは薬のようなもの」

らしいですね。
信濃町から神宮外苑へよく行ったそうです。

神宮外苑というと、東京のランナーの聖地ですね。
1周1300メートルですが、ここでインターバルなど
よくやった懐かしい場所。
あそこを先崎九段は毎日のように歩いたそうです・・・・。

ただこの入院直後の2週間はうつ病の極悪期。
うつ病の極悪の描写がなまめかしい。

「この2週間は、心の中に黒いコールタールのようなものが
固まっていて、喜怒哀楽はもとろん、後悔や嫉妬など
あらゆる感情すらもそこでシャットアウトされてしまっていた・・・」

まさに「脳の病気」だと分かります。

「脳の病気」だと本当に分かるのはやはり将棋の場面。
入院中に初段程度の看護婦さんと「平手で」指したそうです。
この手合い割は考えられないくらいですが、
それでもやっと勝つというありさま。

プロとして40年もやってきた将棋が弱くなっているのですね。
その後退院してから詰将棋に取り組みます。
「7手詰めの詰将棋が解けなくて、5手詰めの詰将棋から
解き直した・・・」

この記載に驚きましたが、ここでようやく理解できましたね。


もしうつ病が「心の病気」なら感覚で将棋を指せるはずなのです。
脳の病気だから将棋が弱くなったのかと・・・。
これがうつ病なのです。

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