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2018年8月28日 (火)

遊ぶ鉄工所 その5

ではこの本で一番びっくりするところをご紹介。

「こんな町工場があるのか!」

本当に驚きますね。
町工場というと、作業着きて全身油まみれになりながら
働くイメージですね
通常の鉄工所の場合は、就業時間の8割が機械の前、2割がデスク作業。

これを何と逆転させたのですね。
ヒルトップ・システムという画期的なもの。

原則は二つ。

「加工中に機械の前に立ってはいけない」
「加工はすべて機械に任せる」


これだけです。


このシステムをかんたんに言うと

「日中はデスクに座ってプログラムをつくりながら機械を稼働させ、
社員が帰った夜間も機械は稼働し続けるしくみ」


もっとかんたんに例えると

「夜に炊飯器にスイッチ入れて寝ると、朝出来立てのごはんが
炊けていますね。」

あんな感じです・・・・(少し変な例えですか)

まさに「夢工場」
全国の町工場の方に、これを紹介すると多分まったく信じられないのではないでしょうか。
こんな工場が世の中にあるのですね。

冒頭申し上げた、「チャップリンのモダンタイムズ」を完全に
否定したのです。

チャップリンがいやいややっていた

「ルーチィン作業をプログラム化させ、機械に加工させる」

ということに成功したのです。

社員も作業着でなく、白衣を着ているんだそうです。
もちろん、油の匂いなんかしないのでしょう。

こんな「夢工場」を信じられますか。

入社半年の新入社員でもベテラン職人と同じように製品がつくれるのですね。

ここで私は日本酒のあの「獺祭」を思い出しましたね。こちら
櫻井社長はそれまで日本酒の製造に必要不可欠な「杜氏」を廃止して
すべて工場で作り上げるという画期的な製造法を考案したのでしたね。


町工場も「下町ロケット」や「町工場の女」のようなイメージを
持ってはいけないのですね。


「脱職人」にパラダイムシフトしつつあるのです。
これは感動しました・・・・。


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