うつ病九段 その3
ではいったい先崎九段が、なぜうつ病を発症したのか?
これは非常に気になりますね。
普通に健康な方がある日突然うつ病になるのでしょうか?
残念ながら先崎九段は医者ではないのでそのことは
明確には書いていません。
ただうつ病の始まりの日は非常にショッキングな書き出しです。
「47回目の誕生日の翌日、一仕事を終えて通いつけの
ボクシングジムへ行き、帰りに家族でインド料理を食べ
幸せなひとときをすごしたのだった。
ビールを二、三杯飲んでこれからカラオケに行こうかといった
ぐらいであって、つまり、私は元気で、楽しく、何より
生活に余裕があった・・・。」
こんな状況で翌日の朝、うつ病を発症したのです。
「そんなバカな・・・」
と思いますよね。
楽しそうな人生でないでしょうか。
仕事帰りにボクシングジム行くなんて、かなり余裕が
なければ行けませんね。
家族と食事だなんてうらやましいくらいですね。
「翌日朝食をいつものように食べてもまったく疲れが取れない。
昼過ぎまでずっとソファーで横になっていた。
また、ほんのりと頭が重いのを確かに感じた・・・・。」
これがうつ病の初期症状なんだそうです。
恐ろしいですね。
私なんか「二日酔いの朝」の症状とまったく同じに見えますが・・・。
しかし、症状がだんだんひどくなります。
「一週間が過ぎた。オソルベキことに症状は
どんどん重くなるばかりであった。」
特に、寝起きが苦しくなるらしいですね。
しかも、寝入りも悪くなるそうです・・・。
よく寝られない疲れが取れない・・・どんどん悪くなります。
しかし、何らかの予兆はあったようです。
昨年の春頃までは将棋界では、三浦九段による「不正ソフト使用疑惑事件」で
揺れていましたね。
その後の「藤井フィーバー」ですっかり忘れられてしまったとは思いますが、
確かに将棋連盟は理事の半数以上が解任されるなど、
組織の体をなしていなかったそうです。
さらに先崎氏がかかわった漫画「3月のライオン」が封切りになることで、
先崎九段は連盟の広報担当理事として、
原稿、イベント、取材・・・ほとんど休みがなかったそうです。
あとこれは本には書いていなかったことですが、
認知症のお母様の介護も大変だったらしいのです。
これはブログのファンの方から教えていただきました。
要するにその直前先崎九段は、いままでにない大問題、
イベント、介護などなど重労働が続き、たぶん心身ともに
極限状態であったのだろうと推察します・・・。
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