うつ病九段 その2
突然囲碁やうつ病のお話をし出したら、
「また囲碁の自慢話かよ・・・」
「このクソ暑いのにうつ病の話なんてたくさんだ・・・
資金繰りでこっちがうつになりそうだ・・・」
きっと読み飛ばされてしまうでしょうね。
内容に入る前に、その理由をキチンと話したいと思います。
どうしてかというと
経営者にとって、今やこの「うつ病」は避けて通れないのです。
「うつ病患者」が現在急増しているからです。
何かい良い統計資料がないかと探したらありました。
厚生労働省が作成した資料です。
平成26年で精神疾患の患者が400万人近くいますね。
ただこれは総数で認知症なども含みますので、オレンジ色の「気分障害」
というところがうつ病のようです。
100万人は突破していますし、平成11年に比べたら倍以上と
急増しています。
さらに驚くべきことですが、25歳から54歳くらいの
「いわゆる働き盛りの世代」
の精神疾患が増えているのです。
このことをは経営者の方にも知っておいていただきたいのですね。
30代、40代のいわゆる「ロスジェネ世代」、「ゆとり世代」にも
心の病が蔓延しだしているということなのですね・・・。
実は最近この「うつ病」を本当に多く聞くようになりました。
「働いていた社員から、うつ病の診断書が送られて
急に休業の申し出があったのですが、どうしたらよいのですか?」
これを何度も聞きます。
これを知り合いの弁護士や社労士に聞くと、あまりに多いので
もう慣れっ子になっているようなのですね。
「うつ病の病歴を記載していなかったので経歴詐称だ!
これを理由に解雇できますか?」
「うつ病で休職した場合の就業規則を見直ししたい。」
こういう相談は弁護士さんや社労士さんに非常に多いからです。
ただ冒頭申し上げた通り、このうつ病に対して偏見もあるのです。
正しい理解をしておかないといけないと思うのです。
電通事件として有名な亡くなった髙橋まつりさんも、
いわゆる「仮面うつ病」だったらしいです。
本人もうつ病という自覚もなかったのでしょう。
病院に通っていなかったようですから、厚生労働省の数字にも
現れてこない方なのです。
そういう「仮面」を入れたら、数字は何倍にも膨らみます。
ですから数百万人が「うつ病」もしくは「うつ病予備軍」なのです。
経営者側もうつ病という「現代病」があるのだと正しい理解も
しなければならないのでしょう。
本当にこの本で考えさせられました・・・・。
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