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2018年8月22日 (水)

遊ぶ鉄工所 その2

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まずリアル数字を見てください。
HILLTOPの現状です。

ここ10年で急成長しているのがよく分かりますね。
まず売上が10年前に5億円前後であったものが
なんと2018年度で23億3261万8000円!
社員数も50人足らずであったところが151人。

あとさらに驚くべき数字ですが、取引社数が
500社に満たなかったのがなんと3460社に!
劇的に変化を遂げているのですね。

どうしてこれだけ変化することができたのでしょう。
ここに絶対ヒントがあると思いませんか?

表にはなかったのですが、利益率はなんと20%を超えます。
鉄工所の利益率は業界的に3%~8%程度ということですから
驚異的な変化ですね。

ただここに至るまでの経緯はやはり人には言えない「いばらの道」が
あったのです・・・。
ぜひそこを学び取ってください・・・。


時計の針を、創業17年目の1977年(昭和52年)まで戻します。
二男である山本昌作副社長が入社した年です。
この頃は社員が5~6人のまさに「零細町工場」でした。

創業して17年。
「鉄工所は儲かる」と言われていたのに重労働の割には
利益はほとんど残らないのです。
その当時の父親の考えは
「大事なことは売上を確保すること。
そのためには下請、孫請に徹するんだ」
そういう信念だったようです。

私も税理士を開業して20年。
こういう「売上至上主義」の社長さんは本当に多いです。
特に、得意先から独立して開業した場合など、徹底して忠誠を
尽くします。
でも・・・しかし・・・。
これはどの経営者も悩みぬく難問なのでしょうね・・・。


ただこの副社長は早くからこのビジネスモデルを否定します。

「下請、孫請として日々繰り返される単調な作業は
苦痛以外何物でもありませんでした・・・」

そうかもしれませんね。
ただ、それがある意味町工場の宿命でもあるのですね。


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チャップリンのモダンタイムズという有名な映画がありますね。
今から80年以上も前1936年のアメリカ映画ですね。
主人公のチャップリンが機械文明を強烈に風刺した作品で、
労働者の個人の尊厳が損なわれ、機械の一部のようになっていることを
それを笑いで表現したのですね。


副社長は町工場はモダンタイムズそのものだと
本気で思いだしたのです・・・・。


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