シューズ・フィッティングセミナーに初参加 その5
マラソンシューズのフィッティングのお話でしたけど、
何だか「スポーツショップ経営学」みたいに
なってきましたね・・・。
カリスマ講師は、もともとはシューズ販売の経営に
携わってきた方のようです。
残念ながら、10年ほど前にお店を締めて、それ以降はマラソンシューズに関する
コンサルタントをやられています。
「メーカー側主導の経営方針もあるけど、お店側の事情もあるのです・・・。」
自分のフィッティングより、どうもそっちの方が興味が出ていて
あれこれ話してしまいました。
「売りやすくするには、大きなシューズを薦めれば簡単。
インソール自体も今は大きめにできているので、
大きくても足が入るようになっている・・・。」
そうなんですね。
ためしに自分の靴のインソールを取り出して足長を計ってみてください。
大きいのに結構ビックリしますね。
短時間で多くのお客さんをさばくにはそれがよいのでしょう。
カリスマ講師のように、一人のお客さんに1時間以上もかけて
ベストシューズを選んではお店の経営としてはなりたたないのでしょう・・・。
「なんで10年前にお店を畳んだのですか・・・」
本当はそれを一番聞きたかったのですが聞けませんでした。
こういうカリスマ店員がいるプロショップなら全国から
人が訪ねてくると思うのですけど・・・。
そういえば、数年前まで東京神田にAというマラソンシューズ
専門店がありました。
知り合いに紹介してもらって、いつもそこで靴を購入していました。
そこのお店の良いのは一足選ぶのに1時間くらいかけていました。
もちろん、足型計測してインソールも作ってくれます。
しかも、自分のカルテのようなものもあり、いつでも相談もでき
何より靴底がすり減ると修理もしてくれたのです。
本当にそこで何足も作ったのですが、残念ながら閉めてしまいました・・・。
「どうしてだろう?あんなに流行っていたのに・・・」
そのAが閉店した時に思いましたが、
カリスマ講師に言わせたら、
「インソールを販売するために、あえて大きめのシューズを買わせることも
良くあるのです・・・」
何だか何を信じていいのか分からなくなりましたね。
結局は、シューズ販売というのはなかなか儲からないのでは・・・。
そんな仮説を今回で思い知らされました。
「一人の接客を1時間以上していると今ならお店から怒られるのです・・・。」
これは裏事情なのでしょうね。
今やどこも人手不足。
アルバイト定員でもささっと売れるような仕組みを作らなければ
お店としては利潤を確保できないのでしょう。
税理士として商売柄すぐ考えてしまいます。
(すいません。悲しい性です・・・)
上代(定価)1万5000円を6がけ(原価率60%)で
仕入れても、今はすぐ値下がりしますね。
新製品1万5000円のものが数カ月でネットで1万円切ることも
よくありますから。
お店で値下げ販売したら、一足の儲けは数千円・・・。
そのために1人1時間かけては利益が出るはずがない・・・
何だかマラソンシューズ業界の「禁断の裏事情」を知ってしまったようです。
いろいろ勉強になった一日でした・・・。
ところで、肝心の私のシューズ・フィッティングについては
後日「衝撃の発表」をします。
お楽しみに・・・・。
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