社長の鬼原則 その5
「バカ社長」を連呼している「辛口コンサルタント」を続けていくと
お叱りを受けそうなので、そろそろまとめましょうか。
この方の失敗談で非常に参考になるお話。
「開店日を決めるより閉店日を決めなさい」
失敗経験のあるコンサルタントだからこそ言える言葉ですね。
夢と希望にあふれた開店したばかりの経営者に対して
なかなか言えないことですね。
顧問税理士としては開店日に、ニコニコしながらお花を届けるのが
精一杯ですから。
このコンサルタントは「閉店日」を決めていなかったからこそ
ズルズルと、さらに6000万円もの借金を増やしてしまったそうです。
まだまだ返済し続けているということですから、
よほどこの失敗が身に染みたのでしょうね。
「『まだいける。まだいける』と踏ん張り続けると、土俵から落ちたときには
余力がなく、再起することもできなくなってしまう」
から。
だからこそ、開店日に「こうなったら、この商いを決める!」
という条件=閉店日 を決めておくのです。
閉店日を決める条件は「想い、おカネ、時間」を軸に決定しておくのです。
例えば
想いを持って突っ走ることができなくなったとき。
月の売上が3カ月連続で○○○万円以下になったとき。
スタッフが集まらなくなり社長が店に入らなければならなくなったとき・・・。
キビシイですね。
このコンサルタントは「想い」を大事にしますね。
「会社経営は『想い』と『経済力』の両輪があってはじめてうまくいく」
この「熱い想い」は、京セラの稲盛経営学でもいっていたところですね。
稲盛さんは「燃える心」でしたから。
最後にもう一つ参考になったお話。
最近は「中小零細弱小家業」の2代目の社長さん候補が
よくセミナーを受けにくるそうです。
創業社長と2代目社長の決定的な差は
「責任感、自信、覚悟」
なんだそうです。
これは中小企業の顧問税理士としても、正直なお話、
普段から感じることですね。
ということは、
「一度、覚悟を決めて動き出したら、2代目社長さんは、
すごい力を発揮する」ということがいえるそうです。
なぜなら、持っているバックグランドが違うから。
その強力なバックグランドとは、
先代から続く人脈があり、親を間近でみてきたことで培った経営のセンスがある。
ゼロから奔走する必要のない資金力がある。
リスクを取ってチャレンジできる時間的な余裕も与えられる。
そして何よりも、創業社長とスタッフたちが築いてきてくれた
お客さんからの「信用」という財産がある。
2代目社長が覚悟を決め、リスクを取り経営者になろうとしたら
会社はいい方向へ変わっていくのだそうです・・・。
なかなか参考になるお話ではないでしょうか・・・・。
(ガンバレ! 中小零細弱小家業シリーズ おしまい)
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今日検索していいて初めてこちらのブログを読ませていただきました。
本当にご丁寧なご紹介
ありがとうございました
しかも5ページにわたる大作を!(^^)!
吉田さんもブログ10年なんですね
これはやった人じゃないと見えない景色がありますよね。
どこかでお会いできるのを
楽しみにしておきます。
ありがとうございました。
投稿: 板坂裕治郎 | 2018年10月31日 (水) 18時07分
板坂社長様
コメントありがとうございました。
ご本人からいただけるとは大変光栄です。
ブログ経営術を学ばせていただき感謝しております。
本当にぜひお会いできることを楽しみにしております。
投稿: 吉田信康 | 2018年11月 1日 (木) 09時16分