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2018年6月13日 (水)

未来の年表2 その6

「少子化・高齢化」を見てきましたが、
この流れで「非常に割を食う世代」がいるのですね。

この本を読んでかなり考えさせられました・・・。
年間の出生数が200万人を超えた
「第二次ベビーブームの世代」
なのですね。
1971年~1974年(昭和46年~49年生まれ)の世代です。
「団塊ジュニア世代」とも言われますね。

その「団塊ジュニア世代」は現在44歳~47歳。
まさに働き盛りの世代でもあります。

しかし、この世代以降から30代の後半にかけて、
日本経済のまさに「失われた20年」の直撃を受けた世代なのですね。
卒業時点では「就職超氷河期」をまともに受けた世代です。

Photo


恐ろしい表がでていました。
親と同居しその収入をあてにしている世代の35歳~44歳は、
なんと217万人もいるんだそうです。
本当に急増していますね。
働かない「フリーター」となった理由のトップは
「やむを得ず」がトップ。
まあ現実に就職難でしたからね。

しかし、この世代の若者には「ひきこもり」という言葉がよく使われましたね。
このひきこもが言われ出したのが1980年代。
そのひきこもり世代が大人になって、そのまま親と同居・・・。
それが今や40代ですね。


また恐ろしい言葉も出ていました。
「8050問題」
そんなひきこもり世代が50代になったらどうなるのか?
という現実ですね。
親は確かに80代なのでしょうけど、いつまでそんな安穏とした生活が
続けられるのでしょうか・・・。


Photo_2

またこの表も見てください。
勤続30年の方の賃金の上昇率。
昔は、勤続30年もすれば、新入社員のころの給料の
2.3倍くらいにはなったのですね。
今では2倍にも満たないのですね。

「失われた20年」で多くの企業が賃金を抑制し、
不安定な働き方に追いやったからなのでしょうね。
当然こういうこ理由こそがその後の少子化を加速させる要因にも
なったのですね。
またこの世代もリーマンショックも受けていますからね。

運よく正規の仕事が見つかっても低賃金のまま・・・。
結婚したり、子供を作ることをためらったりするのはやむを得なかったとも
思うのですね。
しかし、そういう世代が、年金にも加入できず、貯蓄もできないまま、
やがて老後を迎えてしまうのです。


Photo_3


こういう団塊世代以降が高齢者に最初になる年は2042年。
これを「2042年問題」というそうです。

表現が厳しすぎますが
「貧乏定年」
を迎える人が多いのだそうです・・・・。


もし、この世代がもし皆生活保護を受けるとなると
20兆円にも近い追加予算が必要なのだそうです。

結局そのつけは人口ボリュームの少ない次の世代に・・・。
それでは日本は破綻してしまいますね・・・・。

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