未来の年表2 その6
「少子化・高齢化」を見てきましたが、
この流れで「非常に割を食う世代」がいるのですね。
この本を読んでかなり考えさせられました・・・。
年間の出生数が200万人を超えた
「第二次ベビーブームの世代」
なのですね。
1971年~1974年(昭和46年~49年生まれ)の世代です。
「団塊ジュニア世代」とも言われますね。
その「団塊ジュニア世代」は現在44歳~47歳。
まさに働き盛りの世代でもあります。
しかし、この世代以降から30代の後半にかけて、
日本経済のまさに「失われた20年」の直撃を受けた世代なのですね。
卒業時点では「就職超氷河期」をまともに受けた世代です。
恐ろしい表がでていました。
親と同居しその収入をあてにしている世代の35歳~44歳は、
なんと217万人もいるんだそうです。
本当に急増していますね。
働かない「フリーター」となった理由のトップは
「やむを得ず」がトップ。
まあ現実に就職難でしたからね。
しかし、この世代の若者には「ひきこもり」という言葉がよく使われましたね。
このひきこもが言われ出したのが1980年代。
そのひきこもり世代が大人になって、そのまま親と同居・・・。
それが今や40代ですね。
また恐ろしい言葉も出ていました。
「8050問題」
そんなひきこもり世代が50代になったらどうなるのか?
という現実ですね。
親は確かに80代なのでしょうけど、いつまでそんな安穏とした生活が
続けられるのでしょうか・・・。
またこの表も見てください。
勤続30年の方の賃金の上昇率。
昔は、勤続30年もすれば、新入社員のころの給料の
2.3倍くらいにはなったのですね。
今では2倍にも満たないのですね。
「失われた20年」で多くの企業が賃金を抑制し、
不安定な働き方に追いやったからなのでしょうね。
当然こういうこ理由こそがその後の少子化を加速させる要因にも
なったのですね。
またこの世代もリーマンショックも受けていますからね。
運よく正規の仕事が見つかっても低賃金のまま・・・。
結婚したり、子供を作ることをためらったりするのはやむを得なかったとも
思うのですね。
しかし、そういう世代が、年金にも加入できず、貯蓄もできないまま、
やがて老後を迎えてしまうのです。
こういう団塊世代以降が高齢者に最初になる年は2042年。
これを「2042年問題」というそうです。
表現が厳しすぎますが
「貧乏定年」
を迎える人が多いのだそうです・・・・。
もし、この世代がもし皆生活保護を受けるとなると
20兆円にも近い追加予算が必要なのだそうです。
結局そのつけは人口ボリュームの少ない次の世代に・・・。
それでは日本は破綻してしまいますね・・・・。
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