銀行員はどう生きるか その2
みずほ銀行が1万9000人もの「人員削減」とは
正式には発表していないのですね。
この本で解説してありましたが、正確には
「1万9000人分の業務量の削減」なのですね。
各銀行とも「業務量の削減」という表記ですね。
でも確かにこれは経営上の言葉なのですね。
そこに働いている人にとっては、「仕事がなくなる」ということを
意味しているのです。
衝撃的な図をお見せしましょう。
みずほの「基幹職系の人員構成の図」ですね。
よく人口のピラミッドでみる図なのですが、
明らかに偏っているのが分かりますね。
50台前後に異常に人がいますね。
これ分かりますね。
まさに1990年(平成2年)あたりの「バブル世代」ですね。
あの頃は、どこの銀行も毎年1000人規模で採用していましたね。
そのバブル世代が大量に残っていることを意味します。
私もバブルの「時代の生き証人」なので、もう時効でしょうから
何でも書きましょうか。
平成2、3年の頃、野村證券のリクルーターをやらされましたね。
「早稲田大学卒で○百人取れ!」
みたいな号令のもと早稲田出身者が駆り出されて
毎日昼と夜に学生に会いましたね。
「ノルマ證券らしくリクルートにもノルマですからね・・・」(内緒)
みずほ銀行の前身に「日本興業銀行」がありましたね。
あの頃の人気ナンバーワンはその興銀でしたからね。
「興銀志望者をどうやって野村證券に入れるか」
秘伝の策もあったのですね・・・・。
経費使い放題でそれはそれで楽しかったのですけどね・・・(これも内緒)
リクルーターをやらせてもらった関係で、
当時入社した方にもいまだにお付き合いしてますよ。
確かに「バブル世代」は人数多いから競争も大変なんだそうです・・・。
しかし当時運よく興銀に入行しても、いまはみずほ銀行で
生き残りで必死なようです。
「銀行員としてどんなに成功しても、支店長に就く50歳頃と
なると銀行員としての終末期を迎えることになる・・・・」
まあそうなのでしょうね。
以前は、クレジット会社、システム開発会社、事務受託会社などなど
銀行には多くの子会社を抱えていましたからね。
つまり、「以前はセカンドキャリアとしての受け皿が用意されていた・・・」
しかし、今はもう諸先輩がそのポストを占めているので
まったく空きがないそうです。
また取引先への出向などの「天下り」は時代と共に
減ってしまったそうです。
受け手となる中小企業もそんなに余裕もないことに加え、
またその「天下り」をそれほど期待していないことも
その理由なようです。
まさに、「みずほ銀行員はどう生きるか」 なのですね・・・。
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