社長の基本 その5
もう少し銀行ネタ。
「金融機関とへの情報提供の仕方を心得ている」
「金融機関には明るいビジョンを語る」
このあたりは社長さんとして大事なお仕事でしょうね。
借入返済計画書、資金繰り表などデータできちんと
社長の口から説明できることですね。
事業計画書と共に明るいビジョンが話せることが
当然ですが大事なのでしょう。
ただここで社長さんとして耳の痛いお話。
「自社の返済能力を知っている」
これを把握している社長さんは少ないかもしれませんね。
「お金が足りないから銀行で金を借りるので
何か問題あるの?」
そう言われそうですから・・・・。
債務償還年数、つまり、借入金の完済まであと何年かかるかを
見た場合、5~7年なら「健全範囲」、
10年を超えると「要注意レベル」なのです。
当然そのあたりは銀行は必ずチェックするところですね。
これはよく言われることですが、
「税引き後利益+減価償却費」の10倍までが
借入金の範囲なのですね。
もう一つ耳の痛いお話。
「会社の基本的な数字をつかんでいる」
これもややはり顧問税理士の立場としてお願いしたい
ところですね。
「私は営業は得意だけど経理は苦手で・・・」
そういう社長さんを何人も見てきました・・・。
三條氏の指導は厳しいです。
「相談者には毎月5日までにPLとBSを作成し
中味を十分理解するように・・・」
これをできている会社は正直少ないでしょうね。
要するに「経営とは数字の動きがすべて」という三條氏の
考えです。
では最後に大事なことをご紹介して終わりましょう。
「営業力以上に経営力が大事だと認識している」
独立起業して一番心配な方は「営業力に自信があるタイプ」
何だそうです。
「経営とは何をどうするのか」さえ分からず、ただただ売上を
伸ばすことにエネルギーを注ぐだけになってしまうのです。
一番怖いのが売上が止まった時、攻めから守りに転じたときに
切り替えができず失敗しがちなんだそうです。
ではどうしたらよいのか?
「絶好調のときから、経営についてイチから勉強する努力をする」
ことが肝心なんだそうです。
1冊の本でも経営セミナーを受講するなりすることで、
「経営とは何ぞや」を学んでほしいそうです・・・。
なかなか社長さんは大変なのです・・・・。
(ガンバレ 社長さんシリーズ おしまい)
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