伝えることから始めよう その4
独立開業2年目でラジオCMをしたというのは
本当にすごいと思いませんか?
私も税理士として20年以上やって、何百、何千という多くの会社を
見てきましたが、独立開業2年目でCMを打つなんて
会社はありませんでしたね・・・。
1986年(昭和61年)の時の年商は約2億円ほど。
本店以外に3店舗あり、従業員もアルバイト歩含め20名強。
税理士としての感ですが、まず利益はそんなに出てはいないと
思うのですね。
それでも
「カメラのタカタ♪、タッタカタ♪、タッタカタ~♪」
のラジオCMを3年ほど続けます。
一生懸命やっていると時代も後押ししてくれるのですね。
時代は平成に移り、バブル景気に突入。
覚えているでしょうか?
1989年(平成元年)にソニーが発売した「ハンディカム」。
「これは売れる!」
と高田氏は直感したのでしょう。
1台198000円の商品を月に100台売ります。
ソニーの特約店で九州1番になったそうです。
それでも1989年の年商は2億7000万円。
ここで高田氏は「ジャパネット」が誕生するきっかけとなった
ビックチャンスをついにつかみます。
私のMMT理論のM=Meet(出会い)と
T=Take The Chance(チャンスを掴む)
が同時に来ることになるのです。
1990年(平成2年)3月、地元のNBC長崎放送で
ラジオショッピングをするチャンスを得ました。
ラジオCMを続けたことがここで生きるのですね。
たった5分の持ち時間で、コンパクトカメラを紹介。
それでも効果は絶大で2万円もするカメラが50台も
売れたそうです。
やはりここで高田氏の話術によるとんでもない効果だったのでしょうね。
何となく想像つきますね。
高田氏は「ラジオショッピングは売れる!」と直感したものの
熊本とか福岡などの放送局はまったく相手にしてくれない。
それもそうでしょうね。
創業5年程度で年商3億にも満たない会社が
ラジオの放送枠なんか抑えられるはずがない・・・。
高田氏が諦めているところに
M=Meet(出会い)。
長崎の三河内の店に、
岡山のRSK山陰放送と愛媛のRNB南海放送の幹部が
突然訪ねてきたのです・・・・。
これこそTake The Chance!!
高田氏の話術、タレント性が放送会社の幹部をうならせるものであった
とは思います。
長崎の小さなカメラ屋が長崎はおろか九州から飛び出して
鳥取や岡山でラジオショッピングなんてやるとは
誰も思わなかったでしょう。
常識を打ち破る非常識。
「できる理由を考える・・・」
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