いのちのスタートライン その5
この本を読んでいろいろ思うことはあります。
つい数週間前まで元気に走っていたランナーが
突然最終ステージのガン患者に・・・・。
元気に働けること、そして元気に走れることは
何て幸せなことなのかと・・・。
何より、ガン治療の壮絶さを本当に知ることができます。
しかも、「生存率・・%」と宣告されたら本当に
人間はどうなるのだろうかと・・・。
読みながら大久保さんと一緒になって
ガンと戦っている自分に気がつきます・・・。
2007年4月9日。
息子さんの小学校入学式に出席した直後、
抗ガン剤治療のために入院します。
抗ガン剤全身化学療法はBEP法と言われ、治療法としては
確立されているそうです。
投与されるのは3種類の抗ガン剤。
この治療の記述がまた妙になまめかしい。
よほどガン治療について勉強されたのでしょう。
初めて聞く専門用語が並べられかなり詳細に書かれています。
副作用は、吐き気、嘔吐、脱毛、色素沈着。
でもこのような副作用は心配はいらないもの。
最も恐ろしいのは、末梢神経障害、骨髄抑制、
間質性肺炎・・・。
ワンクール21日間の抗ガン剤治療を続け、
これら強烈な副作用に苦しみます。
ガン治療とはこんなに壮絶なものなのか・・・。
本当に思いますね。
肉体的な苦痛もそうですが、
何より精神的な苦痛も多いのでしょう。
「入院病棟は牢屋と同じだ。」
働き盛りのサラリーマンがある日突然ガン患者になったら
本当につらいのでしょうね。
「自分は仕事と会社を通じて社会とつながってたんだ。」
あらためて思ったそうです。
3クールで合計39回の抗ガン剤治療の投与。
4度目のCT画像検査。
そこで恐れていた事実を知らされます。
何と問題の副作用である「間質性肺炎」を
発症していたことが分かるのです・・・。
壮絶ですね。
ここでまた手術を宣告されます。
ただその手術を受けるにあたって4つの病院で
セカンドオピニオンを求めたそうです・・・。
本当にどんな思いだったのでしょうか。
手術直前、皇居のランニングコースを見に行きます。
何だかこのあたりから、うるうる来ました・・・・。
8月6日ついに手術で五度目の入院。
この写真を見た瞬間、ついに耐えきられず
泣いてしまいました・・・・。
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