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2018年2月 8日 (木)

いのちのスタートライン その10

「やっぱり、俺はもう、だめなんだ
もうマラソンなんて走れない身体なんだ・・・・」

八ヶ岳縄文の里ハーフマラソンでの大失速で
大久保さんは走るのを辞めてしまいます。

その後、仕事に集中します。
本当に、外資系企業は、ガン患者にはやさしいですが、
仕事にはキビシイのですね・・・。


再び走り出したのは、最後の退院から四度目の春を迎えた2011年。
この時46歳。

検査で腫瘍マーカーの数値が急に上がり再発の疑いが出ます。
結局1週間後数値は収まり事なきを得ましたが

「自分に残された時間は無限ではない」
「せっかく生かしてもらったのだから、自分との約束を果たしてみろ」


ふたたびマラソン復帰への闘志に火が付きます。

復帰へのレースはそれから1年後の2012年4月に行われる
第22回かすみがうらマラソン。
私もその3年後に走ったことのある大会ですね。こちら

それから計画的なトレーニングが始まります。
走るコースを皇居に変え、頻繁にジムでウエイト・トレーニング。
このあたりは走りに対するストイックな考え方ですね。

毎月100キロ程度と徐々に走行距離を伸ばします。
そして夏場の走り込みの後、あの因縁の「八ヶ岳縄文の里マラソン」
前回から30分以上短縮し完走。
翌2012年1月には走行距離177キロまで。

こうなってくると、今の私くらいのトレーング量でしょうか・・・!?
3月の熊谷さくらマラソン(ハーフ)ではついに2時間切り。

そして2012年4月15日。
ついにフルマラソン復帰です。
6年ぶりのフルマラソンです。
まさに「いのちのスタートライン!」

5年生存率が49%とも20%とも言われた方が・・・。


でも大久保さんのすごいところはあくまで
タイムに拘るところなのですね。


あれだけの大病をされて死の淵をさまよった方が
マラソンに復帰できたのですからね。
完走を目指せばよいものを、あくまで4時間台に拘った
ようです。
このあたりは見習わなければいけませんね・・・。

結局4時間49分で完走・・・。


読んでいて恥ずかしくなりました。
私も走り出して5年後かすみがうら走りました。
結果は4時間46分。

大病の後に6年ぶりに走った方と、
五体満足で5年間も真面目に走ったものがタイムが変わらない・・・・・??

Photo_2


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