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2018年1月17日 (水)

小さな企業が生き残る その4

以上2つの成功例をご紹介しましたが、
金谷氏の「倒産廃業のピンチ」から生き残りの道を見出す方策
として、こういう新規参入(ブリッジング)を勧めるのだそうです。
なかなかこれは経営者としては勇気がいることでしょうね。

最初にご紹介したキッソオを
「眼鏡の材料を扱っている会社」から
「眼鏡の材料であるセルロースアセート素材を扱い、
加工に秀でた会社」
に変えたのですね。

ここがデザイナーとしての優れた手腕なのでしょう。


さらに、金谷再生術として、大事なことは耳かきやまな板のような商品、
「自ら販売(卸)もしている自社商品」を
開発させるのです。
これを金谷氏は「自販商品」と呼んでいるのですが、

しかし、例で挙げたように自販商品は必ずヒットするものでも
ないと思うのです。
そうそう商売は簡単ではありません。


ただなんでも作ればいいものでもなさそうです。
「企画の感じられない商品」
「流通を考えてい居ない商品」
「生産を考えていない商品」
こんな「とりあえず」作ったような商品はダメなんだそうです。

売れなくても、「こういうことができるよ!」というアピールする
ための商品がポイント。
理想としてはメディアに取り上げられそうな商品を作ることです。

一番最悪なのは「富裕層に売りたいでつくる」のが一番いけないそうです。
これは何となくわかりますね。

では最後に金谷再生術のキモをご紹介して終わりましょう。
この図を見てください。

Photo

「コト モノ ミチ」

これは金谷氏の一番主張するフレーズです。

自分の会社が得意とする技術=ことをまず見つけるのです。
その技術に合わせた意匠=モノ を作り上げるのです。

あとはそれをどうやって販売するのか 販路=ミチ なのですね。


「なるほど!」

と確かに思います。

これをすべてサポートして「デザイン」なのです。
それをプロデュースする方がまさに「デザイナー」なのです。


デザイナーの概念が変わりましたね。
東京オリンピックのロゴを考えるのがデザイナーではないのですね。

がけっぷちの会社を救うこんな素敵なデザイナーが
世の中にはいるのですね。
なかなか勉強になりました。
ありがとうございました。

(がんばれ!生き残りシリーズ おしまい)

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