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2018年1月26日 (金)

いのちのスタートライン その2

この本は「がん闘病記」であるのは事実なのですが
大久保さんの職歴が私と真逆だったせいか、
彼のキャリアアップのくだりに妙に感動してしまいました。


名古屋大学大学院を卒業して石油会社に就職したのですね。
どこの石油会社か書いてありませんでしたが
「日本式経営をしていた古い体質の会社、
しかも終身雇用、年功序列の組織」とあったので、
たぶんメジャーでしょう。


そこに高学歴で入ったのですから、そのまま残れば
高収入で幸せな人生だったはずです。
社内留学制度を使って1年間、米国テキサスのオーステイン校へも
通わせてもらったのですから、
たぶん社内でエリートでもあったはずです。


それをなぜわずか6年間で退職してMBAを目指したのか・・・・。
ただ、なかなか大久保さんは愛すべき人ですね。
これは正直に書いてありました。


「卒業後にどんなキャリアを積みたいかなんて、
ろくに考えもせず、退職してシカゴ大学まできてしまった・・・。」


「シカゴ大学の自費留学が1200万円もかかるということも
知らなかった。もし知っていれば・・・」


「あのまま残っていれば良かった・・・・」


まあこういう若者多いでしょうね。
30代で何を目指したいのか、何を目指すべきなのか
ふと悩む人が本当に多いのですね。

ブログで初めて書きますが、野村證券に勤める現役の30代に
3人くらい人生相談したことありますよ。
あと他の会社の方で


「私は慶応大学卒の39歳です。年収は今900万です。
これから税理士目指したいのですが・・・」


という相談まで・・・。

「自分は仕事を通じて何を成し遂げたいのか?」

これこそが大久保さんの一生の命題です。
サラリーマンなら必ず一度や二度思い悩むことですね。

退職して1999年6月、
シカゴ大学MBAを見事終了します。
その時の所持金はわずか80ドル(9600円程度)・・・。

私も野村證券に勤務した8年間で貯めた資金を使い、
1年間無職となりながら大原簿記学校に通いました。
もちろん私もなけなしの貯金をはたきました・・・・。

「自分は仕事を通じて何を成し遂げたいのか?」

これはどんなサラリーマンでも考え、
そして一生悩み続ける「超難問」
なのでしょうね・・・・。

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