富裕層のバレない脱税 その1
「読書の秋」ですね。
小説、実務書などなど手当たり次第に読んでいます。
でもやはり本業は税金ですからね。
たまにはこういう本を取り上げてみましょう。
まず、かなりタイトルがショッキングですね。
「バレない脱税」
なんてタイトルの本は税理士としては、絶対書けないですからね。
「節税は合法」ですが、「脱税は非合法」です。
そんな本を税理士が紹介してはいけません。
この著者は本当に税理士です。
佐藤弘幸税理士。
元国税庁勤務。1967年生まれというと私の7つ下。
まだ50歳くらいでしょうか。
2011年の東北大震災の年に退官していますので、
40代前半で早くも税理士。
職歴が華麗です。
資料調査課といって国税局では花形の部署。
大口、悪質、困難、海外、宗教、電子商取引などの税務調査を
中心にやってきたようです。
私は知りませんがテレビのコメンテーターもやっているらしいですね。
実はこの方の本は2年ほど前にも読んだことあります。
「国税局資料調査課」
なかなか骨太の本でした。
ただ、あまり専門的すぎて紹介できなかったのですね。
こういう、いわばOBが書いた「内部暴露本」なのですが、
内容が素晴らしいものも多いのです。
元国税局の税理士は、優秀な方も多いのですね。
以前ご紹介した、飯田先生もOB税理士でした。こちら
あとまだご紹介していない方もいますが、真面目に税理士が
書いた本はすべて読んでいます。
実名で各以上変なことは絶対に書けないのです。
だから何らかの参考になりますね。
ただ、誰と言いませんがペンネームで
「税金払う奴はバカだ」
みたいな本を書いている有名人もいますね。
それは読みません。
最初に言っておきますが、
「バレない脱税はありません。」
こういう「売らんかなの本」はタイトルで買わせますからね。
著者も冒頭強調していますが、
「みなさんが『これならバレない』と思っているような最新の脱税手法で
あっても、実は『国税当局はすでに把握している』という警鐘である」
ということなのですね。
でもやはり
「バレない脱税方法なんてあるの?税務署OBがそれをバラしているらしい」
そう思って、私のように買ってしまうのでしょうね・・・・。
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