誰がアパレルを殺すのか その6
ファストファッションの「雄であった」ユニクロは
いったいどこへ向かうのでしょうか。
2014年から段階的に値上げをして客離れを起こしました。
それまでの「一人勝ち」だったユニクロの異変です。
それまで「安さ」が魅力であった商品が高くなってしまっては・・・。
確かに、為替、原材料の高騰、人件費の増加で価格転嫁を
せざるを得なかった訳です・・・。
私も定点観測をずっと続けてきた企業でしたから、
こちら
こちら
ユニクロの減収減益はかなりショックでもありました。
その後このブログでもアパレル業界で、海外生産に頼らず、
国内生産で頑張る企業をいくつか取り上げてきました。
私の大好きなブランドでもある「鎌倉シャツ」
国内生産100%でありながら原価率驚異の59%の
戦略で地味に売上を伸ばしていましたね。
こちら
また私が大事なマラソンレースの際に履く「勝負ソックス」
を生産しているソックスメーカーのタビオ。
こちら
こちらも純国産の会社オリジナルの「サムライ・チェーン」
としてジャパンブランドの誇りを感じさせる企業です。
その他、最近国内回帰の動きがアパレル業界にもあるようです。
一方で、ユニクロは国内回帰はしません。
今後海外生産の軸はブラさないそうです。
ただこれまでの中国集中で、人件費の高騰や人手不足から
「チャイナプラスワン」
の戦略へと変わってきています。
具体的には、ベトナムやカンボジアで、
中国の工場経営者たちが出資して工場を作っているそうです。
これら工場や経営者と付き合いを続けて、ともに成長していく
戦略をとっていくそうです。
「国内生産はできません。」
ハッキリいっています。
「日本は技術はあるのです。
昔、日本は繊維の世界最大の輸出国だったので、いまだに技術は
残っているですが、消えかかっています。
しかも、100人とか200人の小さな工場で働いているのは
年配ばかりです。」
こう柳井社長は認めています。
そうなのですね。
日本はかつて繊維産業で栄えたのも事実なのです。
世界に誇る技術はあるのです・・・。
なんかヒントは見えませんか・・・・・。
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