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2017年9月 5日 (火)

誰がアパレルを殺すのか その5

なぜアパレル業界はダメになったのかを
「日本のアパレル業界の閉鎖性」
にあるとしている業界人が紹介されていました。

これは他の業界の方々にも参考になるお話ですね。

「キッコーマンやトヨタ自動車がどうやって世界を席巻する
世界企業に成長したかなど、他の産業の成功事例を学んで
こなかった・・・」

かなり厳しいお話ですね。

1990年にユニクロやスペインのZARAなど、
いわゆる「ファストファッション」が登場してきたときに
アパレル業界は

「あんなものファッションでない」

とバカにしました。


でも、ユニクロは言わずもがなのことですが、
ZARAはトヨタの生産システムを徹底的に勉強し、
それをZARA流に再構築するという取り組みを、
すでに1990年代からやってきたのを業界の方々は知りません。

「ファッション業界は、ブランドやデザインを輸入するだけで
社内でブランドやデザイナーを育てることをしてこなかった」

「消費者不在でビジネスを進めてきた」

なかなか手厳しいですね。

一方でファストファッションの雄であるユニクロの柳井社長。
アパレル業界の不振の原因は

「ムダなものを作りすぎた。」

そうハッキリ言っています。
アパレルというのはサイズがありますからね。
LMS のサイズもあるし、色違いもありますからね。
だから、

「アパレル業界は50%ぐらい無駄な商品を作っている。
そういった無駄なコストも正規の価格に乗っている」

これは何となく想像つきますね。

「そういう無駄な弾を散弾銃みたいに当てずっぽうに
撃っているだけ。もっとライフル銃みたいに正確に射抜かないと・・・・。」

ではどうしたらよいかという答えも載っていました。

「今度は情報を商品化するという新しい業態に
変わらなければならない」

これはある意味当たり前なのでしょう。


消費者もバカではありません。
この情報化の時代、そんな無駄にコストの乗った高い服なんて買わないのです。

いくらバーゲンセールやったって、誰も飛びつきません。

「そんなもの売れ残りでしょ。」と・・・。

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