誰がアパレルを殺すのか その10
2017年2月にゾゾタウンは、ついにアパレル業界を「殺す」動きに
出ました!
何とスタートトゥデイはSPA事業に参入すると
発表したのですね。
これはたとえて言うなら、
「amazonが出版事業に参入」
したようなものです。
つまり、ネット通販のプラットフォームを提供してきた企業が
自らSPA事業するということは、
まさに「掟破りの禁断の手」なはずだからです。
しかも、このSPA事業が、ICT(情報通信技術)やIOT(モノの
インターネット)フル活用したものであるそうです。
ITの専門用語が出てきて何だか分かりませんが、
最先端の技術を使っていくのでしょうね・・・。
同時に
「アパレル業界の常識や慣習を転覆させる前代未聞のブランドになりそう」
と前澤社長はいっています・・・。
なかなかこの前澤社長は過激です。
まさに、アパレル業界の「風雲児」ですね。
ゾゾタウンはまた「中古品」も販売しているのを
ご存知ですか?
ゾゾタウンは2012年にアパレルオークションサイトを
運営していたクラウンエンジェルを買収して
「ZOZOUSED」(ゾゾユーズド)として
中古品の取り扱いを始めたのですね。
新品を取り扱うサイトが同時に中古品を扱うのですから
なかなかすごいと思いませんか?
その後売上高は20%~50%増で推移し、
2017年3月期には100億円を突破しています。
この戦略はなかなか他業界でも参考になると思うのです。
ゾゾユーズドはもともとゾゾタウンで「新品」を買う人に
アプローチをかけています。
具体的には、新品を購入した人に商品を送る際に
ゾゾユーズドを案内することにより、まったく中古品に
興味のない人にもアプローチできるのですね。
さらにすごいのは、もともとゾゾタウンには
「誰が」「いつ」「何を」「いくらで」買ったというデータを
握っているのですね。
つまり、このデータを使えば、下取りでは、買った時期から逆算して
どれくらい経年劣化が考えられるかを計算し、
適切な価格を提示できるのです。
つまり、ゾゾタウンの戦略は
「ゾゾタウンで新品を購入した顧客のクローゼットにある
“在庫”が管理できるようになればものすごいインパクトになる」
ということなのです。
アパレルも自動車と同じようになるとまで考えているから。
つまり
「買ったら売るというのが当たり前になる」
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