生涯投資家 その3
「村上ファンド」が日本で最初の「物言う株主」と有名になったのが
この頃です。
具体的には、株主としての権利を行使し、企業価値が向上するよう
経営の見直しを求める投資家、これを
コーポレート・ガバナンスの先進国アメリカでは、
Activist(アクティビスト)呼ばれていました。
さらに、この頃株式市場では、「村上銘柄」という言葉もありました。
村上ファンドが買うと、必ず値上がりするのですね。
金融証券取引法で5%以上保有すると届け出がされます。
その届出がされると、急に市場で買われるようになるのです。
この本でも、
「届出は月2回の届け出期間があるので、届出がされるまでが勝負」
のようなことも書いてありました。
連戦連勝ですからファンドの資金は次々に集まったようです。
この本には投資家の心構えが書いてあります。
「投資家はお金を増やすために投資するのだから、基本的には
リターンがすべて」
これはそうでしょう。
特に海外の投資家はそれがより顕著なのだそうです。
日本ではアクティビストとしての行動に共感して出資する人が
多かったそうですが、アメリカの投資家のまったく違い、
投資に対するリターンがすべてだったのです。
ここで村上氏がその後インサイダー容疑で逮捕された時の名言を
思い出します。
記者から、
「法律内であれば何をしてもよいとお考えですか?」
という問いかけに対して
「金儲け、悪いことですか?
みんなが一生懸命お金を儲けて・・・ルールの中で一生懸命に
株取引をして儲ける・・・何が悪いんですか?}
ファンドマネージャーという仕事は儲けることが
すべてだったのでしょう・・・。
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