常識の超え方 その5
シーズン・シート戦略はなかなか経営学的に
参考になるお話でした。
売れすぎてもダメなんだそうです。
これは難しいところでしょうね。
「プレミアム・チケット作戦」でチケットそのものが
購入できないと心理的に煽ると
「では年間契約であるシーズン・シートを取りあえず買っておこうか」
そうなりますね。
確かにシーズン・シートは売れるはずです。
年間のチケットを「前売り」でさばくのですから
安定的に売上があがりますね。
でもダメなんです。
結局前売りを買っても実際に来場してくれないと
困るのです。
経営者としての発想が大事でしょう。
前売りを無駄にすると空席が多くなりますね。
そうなると球場が盛り上がらないのです。
「ファンで埋め尽くされた満員のスタンドが醸成する
『非日常感』や『熱狂感』がプロ野球というライブエンターテイメントの
核をなすものである」と・・・。
「なるほど!」
と思いませんか。
東京ドームによく行きますが、東京ドームは空席が多いですね。
確かに白けるのです。
ドーム球場としては、「接待用としてシーズンシート」はドル箱の
はずです。
人気の巨人戦なら接待にはもってこいですからね。
でも実際に使われていない席が多すぎるのです。
熱狂的な巨人ファンは皆外野席です。
だからこそ巨人戦は盛り上がらないのでしょうね。
ベイスターズのファンは確かに盛り上がっていますから・・・。
本当にこここそ巨人軍の幹部に読んでいただきたいところです・・・。
あとこれは絶対ご紹介しないといけないことですが
この方のおかげで横浜スタジアムを買収したのです。
実はこれはまったく知らなかったことですが、
横浜スタジアムと球団との契約内容が長年の重荷になっていたのです。
この「球場問題」のおかげで、
大洋漁業(マルハ)からTBSへ、そしてTBSからDeNAへと
身売りが繰り返されてきたのです。
この諸悪の根源を断ちきった池田球団社長の経営手腕は
見事といえるしかないでしょう・・・・。
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