AIは天使か悪魔か
将棋のAIが気になって、先日のNHKスペシャルの録画を
また見直してしまいました。
ここ数日AIのことばかり考えております・・・。
将棋の佐藤名人が将棋ソフト「ポナンザ」に完敗したお話でしたね。
名人がソフトに完敗したのだから、将棋界もソフトのすごさを
認めざるを得ないのでしょう。
「自動学習機能」
は確かにすごいですね。
数百万局もコンピュータ同士で対局しているのです。
人間では2000年かかってもそんなに対局できないと
いっていましたね。
これはもはやコンピュータに勝てる訳ないのです。
コンピュータに学ぶことも必要な時代になってきているのでしょう。
囲碁のあるプロ棋士が先日言っていましたが、
「囲碁界ではコンピュータを認める棋士と認めない棋士とで二極化されている」
そうですね。
そんな悠長なことを言ってる場合でもないと思うのですね。
果してあと数年でどうなるのでしょうか・・・。
囲碁将棋界はもとより、AIをビジネスに生かす企業が出てきている
ことも多く紹介されていました。
私の古巣、野村證券でも株式のトレーディングの主流は
今やAIなのだそうです。
これは正直驚きですね。
タクシー会社が乗降客の需要予測をAIでやっていましたが、
まさにこれこそ有効利用なのでしょう。
他の業界は良いのですが、
先週エコノミストで「AIで無くなる仕事残る仕事」というのが
出ていました。
野村総合研究所が2030年、つまり13年後にどれくらい自動化
されるか試算したものを載せていました。
先ほどのタクシーの例では95.4%です。
自動運転でタクシーの運転手そのものがAIにとってかわられて
しまうのですね。
タクシー運転手が無くなる仕事なのでしょうか。
では我々税理士業界はどうなるのでしょうか?
この表見てください。
92.5%ですね。
この数字をどう見るか、どう考えるかなのですね。
先ほどの囲碁界のように、
「AIなんて関係ない。今まで通りで大丈夫だ!」
と言っている古参の税理士も多いのではないかと思いますね。
でも私はそうはまったく思わないのですね。
自動化されることは好ましいことだと思うのですね。
「自動決算書作成ソフト」
「自動申告書作成ソフト」
が2030年頃にはあるかもしれないのですね。
ではどこにビジネスチャンスを求めるかを考えればよいと
思うのです。
AIで将棋や囲碁がいくら強くなろうとも、将棋や囲碁の棋士の
仕事がなくなるとはまったく思わないからなのですね。
AIを使いこなすのが人間であり、AIに使われないように
しなければならないと思うのです。
つまり、AIは天使だと考えて先の手を考えるのですね。
密かに囲碁で、形勢判断と大局観、とりわけ先を読む力を
鍛えておこうと思っております・・・。
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