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2017年5月16日 (火)

捨てられる銀行2 その3

私が証券業から「足を洗って」からもう25年あまり。
その後バブルが崩壊して、証券不祥事が勃発。
当時の幹部が逮捕され、さらには山一証券も消滅して、
かつての「コテコテの」証券マンは、生息しなくなったと
思っていたのですね。

ところが姿を変えて、また販売手法も買えて
銀行に残っていたのですね・・・。
これは驚きですね。

2016年3月末の投資信託の売れ筋ベスト5です。
1位 米国不動産投資信託(REIT)
2位 海外リート
3位 米国リート
4位 海外株式
5位 米国低格付け債券

これ見てまたビックリポン!
30年前と同じ証券手法!!
すべて海外ものですね。しかもリートが大半。
海外は為替が絡むので必ず手数料高いのです。
そんなことは証券マンとしては、当たり前田のクラッカー!
(すいません。40年前のギャグ・・・)

当時は海外株式だけでなく、ゼロクーポン債とか海外ワラント債などで
手数料稼ぎしていましたね・・・・(古いお話)


公表されている投資信託の平均販売手数料は3.2%です。
いかに手数料稼ぎと言われても仕方がないですね。

もっと手厳しく森金融庁長官はいっています。

「これまで、資産運用会社は投資信託の製造においても
『もっともお客様のためになる商品』よりも
より『系列の綾会社が販売しやすく手数料が稼ぎやすい
綾会社のためになる商品』をつくってこなかったでしょうか」


これはズバリですね・・・。

もっとすごいことも森金融庁長官はいっています。

「そもそも金融庁の失敗だったと・・・」

こんなこと平気でいう役人は他にはいませんね。


しかし、この著者が力説していること


「そもそも金融機関を目先の収益力強化と健全性で追い立て、
そうした顧客本位でない金融業界をつくり出し、見て見ぬふりを
してきた張本人こそが金融庁ではないのか」

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