捨てられる銀行2 その3
私が証券業から「足を洗って」からもう25年あまり。
その後バブルが崩壊して、証券不祥事が勃発。
当時の幹部が逮捕され、さらには山一証券も消滅して、
かつての「コテコテの」証券マンは、生息しなくなったと
思っていたのですね。
ところが姿を変えて、また販売手法も買えて
銀行に残っていたのですね・・・。
これは驚きですね。
2016年3月末の投資信託の売れ筋ベスト5です。
1位 米国不動産投資信託(REIT)
2位 海外リート
3位 米国リート
4位 海外株式
5位 米国低格付け債券
これ見てまたビックリポン!
30年前と同じ証券手法!!
すべて海外ものですね。しかもリートが大半。
海外は為替が絡むので必ず手数料高いのです。
そんなことは証券マンとしては、当たり前田のクラッカー!
(すいません。40年前のギャグ・・・)
当時は海外株式だけでなく、ゼロクーポン債とか海外ワラント債などで
手数料稼ぎしていましたね・・・・(古いお話)
公表されている投資信託の平均販売手数料は3.2%です。
いかに手数料稼ぎと言われても仕方がないですね。
もっと手厳しく森金融庁長官はいっています。
「これまで、資産運用会社は投資信託の製造においても
『もっともお客様のためになる商品』よりも
より『系列の綾会社が販売しやすく手数料が稼ぎやすい
綾会社のためになる商品』をつくってこなかったでしょうか」
これはズバリですね・・・。
もっとすごいことも森金融庁長官はいっています。
「そもそも金融庁の失敗だったと・・・」
こんなこと平気でいう役人は他にはいませんね。
しかし、この著者が力説していること
「そもそも金融機関を目先の収益力強化と健全性で追い立て、
そうした顧客本位でない金融業界をつくり出し、見て見ぬふりを
してきた張本人こそが金融庁ではないのか」
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