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2017年5月24日 (水)

ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み その2

このタイトルを見て経営者なら、たぶんこう思うでしょうね。

「私だって社員を大切にしたいさ。
でも稼がない社員がいたら会社も困るんだ。赤字になってももっと困るし・・・。」

まあこうでしょうね。


「吉田先生。あの人少し問題だから、そろそろ入れ替えたいのだけど・・・。」

これも、よくあるご相談ですね。


ただ根本的にこれはそもそも発想が間違いだと、
近藤社長は言っているのですね。

「社長が、社員を大切にする経営」

これこそが間違いなのです。
社長がこれをいくらそれを口にしても、内心としては、

「結局はおカネだ。おカネこそが企業価値であり、存続条件だ。」
だからこそ人を犠牲にしてもよい。」

と必ず考えているはずだからです。

・・・なかなかシンラツですね。


もっと分かりやすく解説していました。主語を置き換えるのです。

「社員が、会社から大切にされている経営」

「社員が、会社から大切にされているという実感が持てる経営」


会社から大事にされているという実感を社員が持てれば、
社員のやる気、モチベーションが上がりますね。
これこそが、会社を再建・成長させるのです。

つまり、

「人を大切にする経営の実践こそが、会社を再建・成長させる
たった一つの方法である」

なかなか近藤経営は、シンプルで分かりやすいですね。

近藤社長の経営哲学の源に、自身の経験則が生きています。

これこそが彼の「ネタ」なのでしょうけど、

人生で「7度の崖っぷち」を経験されているのです。


1度目 28歳で労組委員長に推され、29~30歳で1000人のリストラに直面
2度目 28歳のとき、生後3日の双子が病死
3度目 米国法人リストラ中に二度の胃潰瘍と大腸がんに
4度目 本社の国内営業担当として幹部のリストラに直面
5度目 瀕死の子会社「日本レーザー」への出向。再建指令
6度目 社長就任直後に右腕の常務が部下と独立、人材と商権を同時喪失
7度目 親会社から独立する際、銀行が6億円の個人保証を要求


なかなかすごい経験の持ち主ですね。
この逆境をすべて跳ね返してきたのですから、
強烈な経営者です。


「社員を大切にする」という経営は、この逆境の中で特に
3度のリストラを経験したからこそ生まれたのでしょうね・・・。

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