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2017年5月23日 (火)

ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み その1

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またまたタイトルの非常に長い本ですね。
まあ、内容が実に分かりやすくてよいですが・・・。


しかし、「本当にありえない会社」ですね。
こういう会社が日本に存在するのですね。
先日の電通事件を説明するまでもなく、セクハラ・マタハラが
日々マスコミをにぎわす昨今だからこそ、こういう本が売れるのでしょう。


ではまずその「ありえない会社」のご説明。
株式会社日本レーザー。
社員数55名、年商40億円。
今回の主人公は近藤宣之(こんどうのぶゆき)社長。
1944年生まれ。


慶応大学工学部卒業後、電子顕微鏡のトップ企業である
日本電子株式会社入社。
28歳で異例の若さで労働組合執行委員長に推され
11年間1000名のリストラを敢行。
その後最年少で取締役就任。
取締役米国法人支配人、取締役国内営業担当をへて
50歳で、本社取締役のまま、この株式会社日本レーザーの社長に
なったのですね。


キャリアから見たら、日本電子の中ではいわゆる「第一選抜」。
とんな会社でも、労働組合委員長というのは将来の重役候補ですからね。
しかも、その後のキャリアからまさにエリート街道まっしぐらですから、
ほっておいてもこの方は日本電子の副社長くらいには
なったのでしょうね。

日本電子は資本金100億円、売上高1073億円(2016年3月期)
の東証一部上場企業です。

その小さな子会社の社長ですから、単なる人事異動で
「そこで実績上げて、本社にご栄転」
という筋書きを本人も本社も期待していたのでしょう・・・・。

しかし、その2年後に本社取締役を退任し、日本レーザーに専任。
その後23年間はまさにタイトル通り・・・。

なかなかすごいですね。
この本は「人を大切にする会社は伸びる」という
誰が見てもそう感じる「オチ」なのですが、
まず私が「突っ込み」たいところは、この近藤社長の本社の重役の椅子を
蹴ってまでこの子会社に掛けたところなのですね。


私の年齢からですが、最近私の同期や友人の方々の出向のお話を
よく聞きます。
50歳台となるとなかなか本社に居られないとか、居てもポストがないとか
いろいろあると思います。


以前書きましたが、私もかつて20台の若さで出向した経験があるからこそ、
出向者の気持ちもよく分かるのですね。

でもこの近藤社長のすごさにぜひ気が付いてください。
そして50歳代の方もぜひ読んで参考にしてみてください。
本社の重役になることだけが幸せなことでもないのではないでしょうか・・・。


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