ふるさと納税で確定申告 その2
では分かりやすく、かつ、具体的に説明するために
確定申告する方に登場していただきましょう。
登場していただくのは、サラリーマンの川内勇気さん43歳。(仮名)
なかなかマラソンの速そうな名前ですね。
もちろん仮名です。実在の日本代表とは違います・・・。
41歳の専業主婦の奥さんと3人の小学生の子供がいることに
します。
年収は600万円と想定。
月収が額面で40万円。ボーナスが夏冬3カ月でこれぐらいですね。
奥さんは川内花子さん(41歳。もちろん、仮名)
花子さんが旦那さんに、
「ふるさと納税が絶対得らしいと朝の情報番組でやってたの!
あなたやりましょうよ!牛肉もらえば子供たちも喜ぶわよ!
税理士の吉田先生のブログでも間違いないって書いてあったし・・・」
まあ、こんなやりとりを想定して実際にふるさと納税を
やったとしますね。
ところが、面白がって、つい1万円ずつ6回やってしまいました。
いままでご紹介してきたワンストップ税制は5回まででしたね。
6回やってしまうと確定申告が必要なのですね。
さあ!川内勇気さん。いよいよ確定申告です。
マラソンが趣味の川内勇気さんなので確定申告何て
面倒なものはやりたくないのですね。
来週の板橋シティマラソンにエントリーしているため
そんな暇もないのです。
困りましたね。
さて、本当にメリットあるのでしょうか?
6万円支払えば5万8000円も効果があるのでしょうか?
具体的に計算してみましょう。
まず、川内勇気さんの「ふるさと納税をする前の」
年間の税金を計算してみます。
これです。
年間支払う社会保険料を80万円、生命保険が年間10万円位の
支払いがあると、所得税は171,000円なのですね。
因みに小学生3人いても扶養控除はできないのですね。
ということは子供のいないご夫婦でも一緒の税額となります。
なかなか真面目に自分の年間の税金何て計算したことないですか?
ではさらに川内勇気さんの住民税を計算してみましょう。
一般の方はまずこれは計算できませんね。
計算するとこうなります。
難しい説明は省略しますが、ざっくりいうと所得に対して
10%くらいかかるのです。
なんと、279,000円も払うことになるのですね。
川内勇気さんの場合は、なんと所得税より住民税の方が
高いのです。
「へ~そうなの?」
そうなるでしょうね。
所得税は年末調整や確定申告をするから3月15日までで
税金額は分かるのですね。
ただ実際は住民税はあとから課税されるので、皆さんピンと
こないのですね。
サラリーマンなら、「特別徴収」といって毎月給与天引き
されるのでまったく分からないのです。
つまり、知らずに払わされているのが住民税なのですね。
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