106万円問題を考える その2
では社会保険に加入しなかった場合の手取りは
誰でもわかるように、もちろんパート主婦の方が分かるように
いくらか計算してみましょう。
10万円そのままもらえるわけではないのですね。
引かれるものがあります。
まず雇用保険料。
この税率は4%です。この4月に5%から引き下げられましたね。
つまり、400円。それから源泉所得税がかかります。
いくらかというと、720円。
ということは手取り98,880円ということになります。
引かれる額は1,120円。あまり気にしなくてよかった訳です。
でも10月から会社から「社会保険に加入しなさい!」と言われています。
では手取りがいくらになるか計算してみましょう。
前提として社会保険料は40歳になっているかどうか違うのですね。
一応38歳のパート主婦ということで計算してみましょうか。
現在の社会保険料率は、
40歳未満の方で、健康保険料が9.96%、厚生年金保険料が18.182%。
これを従業員と雇用主で折半します。
計算すると、健康保険料が4,880円、厚生年金保険料が8,909円、
雇用保険料が同じく400円かかります。
ただ微妙なお話なのですが、源泉所得税はかからなくなります。
そうすると手取りは、85,811円。
つまり、98,880円が85,811円になってしまうのだから、
13,069円も減ってしまいます。
年間にしたら、156,828円。
「これは大変だ!働く主婦への大増税!!こんなことがあっていいのか!」
結構こういう論調で煽っているマスコミもいました。
本当にそうなのでしょうか・・・。
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