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2016年9月14日 (水)

終わった人 その4

空想の物語にこれ以上突っ込みをいれません。
自分自身の体験談を熱く語りましょう。


この本を読んでまっさきに思いだしたのが、
私が28歳で野村證券の子会社に出向していた頃の上司Aさん。

そのAさんは、私が憧れた都内進学校、有名国立大学を卒業し、
都市銀行に入行。得意の語学力を生かして海外勤務までされた方。
まさに絵にかいたようなエリートバンカー。
それが、この本の主人公のように50歳で証券会社の子会社に出向。
2年後に転籍してしまうのですから、境遇はまったくこの主人公と同じ。


そんなかつてのエリートバンカーが、肩書だけは「部長」だけど、
部下が私一人だけというまさに「終わった人」。


自分自身が憧れた学校を卒業し、憧れた海外勤務まで経験した方が
目の前にいました。これは正直驚きでした・・・。

その方と、1週間に5回は!?飲んだでしょうか・・・。
バブル全盛期。予算は使いきれないくらいありました!(内緒)
必ず3軒目になると、

「オレはこんなはずではなかったんだ・・・」

必ず愚痴が始まりました・・・・。

でも貴重な経験だったと今は思うのですね。

「サラリーマンはこういうことか・・・」

なんとなく30才くらいで悟ってしまったのですね・・・。


しかし、今だから言えますが、大企業の子会社の役員は
すべて「終わった人」。
本体で部長になれなかった、
役員になれなかった方々の巣窟・・。


「オレはまだ終わった人でないぞ・・・
20年後、30年後絶対後悔したくない・・・」


そんな思いが結果的に私自身の脱サラにつながるのですが、
この思いは経験しないと、なかなか分からないでしょうね。
50歳でようやく気がついても、遅すぎるとも思うのですね。

自分の生き方に多大な影響を与えていただいたAさん。
私自身の大恩人です。
しかし残念ながら若くして、数年前にがんで他界されました・・・。

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