靴下バカ一代 その7
越智社長は、このSCMのことを自ら
「サムライチェーン・マネジメント」
と呼んでいます。
決して卑下している訳でも、チャカしている訳でもありません。
日本にこだわり、越智社長は海外生産をしてきませんでした。
タビオは日本の工業規格(JIS)を上回る業界最高の
品質基準を設定している理由がここです。
海外では無理なのです。「サムライ」という日本独自のものを
作りたかったのでしょう。
このシステムを大手アパレルメーカーがすぐ真似したそうです。
そのシステムに経理システムまでいれて導入しようとしたが
やはり失敗したそうです。
ここは会計の専門家として勉強になりましたね。
私なら、京セラのアメーバ経営をすぐ思い出してしまいますから。
これは会計のためのシステムではないのですね。
靴下を製造している協力工場が、共存共栄するための
「在庫把握」が目的のシステムだからです。
そのため大事なことは「理念を共有」することです。
「いくらコンピューターシステムが立派でも、道具にすぎません。
システムを使う人が、その目的をしっかり理解して取り組まない限り、
決して機能しない・・・」
本当に、素晴らしい経営者ですね。
この点はアメーバ経営も、「フィロソフィー」が大事であったことと
同じですね。こちら
システムとフィロソフィーは車の両輪なのですね。
アメーバ経営でいう、稲盛さんのフィロソフィー。
サムライチェーン・マネジメントでいう越智さんの理念。
これは妙に合点がいきました・・・。
まだまだ書きたいことはたくさんありますが、
これくらいにしておきましょう。
この本には越智語録がちりばめられています。
ぜひ経営者の方には学び取ってください。
(ガンバレ! サムライチェーン・シリーズ おしまい)
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