靴下バカ一代 その6
すいません。タビオの靴下を履いてあちこちのマラソン大会を
走っていていたもので忘れていました・・・・。
タビオの大事なお話をしていたのですね。
ところでタビオは世界でも珍しい「靴下専業メーカー」なのです。
国内に直営店とFC含め291店舗を展開し、2016年2月期の売上高は
166億円9600万円、経常利益は7億7100万円。
社員数は266人になります。
靴下のカテゴリーでは、日本でシェアは6位。
1位から、岡本、福助、アツギ、グンゼ、助野の次。
でも上位企業は、皆下着やスットッキングの割合が多いのですね。
つまり、純粋に靴下だけを見たらトップ企業なのです。
でもどうして靴下だけを扱う企業がないのか?
これは経営者には参考にしてほしいのですね。
ズバリ「季節変動商品」だからなのです。
売上が上がるのは「冬場」、でも資金繰りが苦しい「秋冬物」の
仕入を夏場にしなければならないのですね。
だからこそ、タビオは資金繰りのピンチの連続だったのです。
靴下専業メーカーも他にはあったとは思いますが、
きっと資金繰りが詰まって自然消滅してしまったのでしょう。
靴下の業界の勉強になりましたが、靴下の製造の最低ロットは
300デカ(1デカ=10足)、つまり3000足なのですね。
どのデザイン、色の靴下も均一に売れるわけでないから、
売れの残りはすべて残品。
ここを聞いただけで、いかに難しい商売だと気が付くでしょうか・・・。
越智社長の素晴らしいところは、この靴下業界特有の難問を
解決してしまったこと。
これはぜひ参考にしていただきたいのですね。
それは今流にいえば
「サプライチェーン・マネジメント」!!
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