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2016年7月 1日 (金)

捨てられる銀行 その11

熱く語ってきたこのシリーズですが、まだまだ言いたいことはたくさんあります。
しかし本当に「暑く」なってきたのでそろそろまとめましょう。

では一番おもしろかった箇所。


ある地銀と医療法人のお話

ある医療法人が地元地銀の2行に利益改善計画を求めた。
するとA行は改善提案してきたが、B行は実はメインバンクでありながら
何もしなかった。
すると医療法人はB行に対して、メインバンクを変更する旨の
通知をした。しかも多額の借入残をすべてA行に移すという。
慌てたB行は担当役員が飛んでいき謝罪したという。
それでも医療法人は首を縦に振らなかった。
ついにB行は頭取自ら訪問した。

「どうか考え直してください。そうでないと私は支店長を
更迭しなければならなくなります。」

すると医療法人の理事長はため息をついてこう言った。

「あなた方はいつもそうだ。何も分かっていない。
顧客の方を見ていない。私は利益改善計画をお願いしたのに、
提案はせずに、いまだに部下を更迭せざるを得なくなるとか、
困るとか自分の話ばかりされる。
私たち客には何ら関係のない話だ・・・」


どうでしょうか。
半沢直樹の続編ができたら出てきそうな場面ですね。

森金融庁長官は、「国益のために」銀行を変えようとしているのです。
顧客を見ないような頭取を更迭しようとしているのです。
こういうところこそ「捨てられる銀行」なのです。

すばらしい方ですね。
こういう方に東京都都知事になってほしいですね!?


メインバンクを変える時期がついに到来したのです。
中小企業の経営者なら、穴の開くほど、ぜひこの本をお読みください。


(ガンバレ 金融庁のエース シリーズ おしまい)


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