捨てられる銀行 その7
森金融庁長官は、
「この短コロを長期約定返済に切り替えたため、
元本返済を顧客に強いた結果、資金繰りを悪化させた」
と本気で考えているのですね。
これは驚きですね。
こんなことを、どこの銀行の支店長に言っても
「ビックリポン!」なのでしょうね。
さらにこう考えています。
「銀行は長らく顧客企業の担保・保証などの財務内容しか
見なくなり、事業内容の徹底的な分析に労力を割いたり、
経営課題を聞き出してまわる営業をコストと
考えてしまった・・・」
これは中小企業の現場を見ている税理士として
切にそう思います。
銀行はここ10年で様変わりしました。
確かに顧客回りをしなくなったのですね。
昔は税理士にも
「どこか有望な先はないですか?」
など毎日のように来ていました。
今やまったく来ません。たまに保証協会付の融資の紹介案件があると、
担当者は来ないで、
「専門の担当者がいますので、そちらに郵送してください。」
これもよくありますね。
信用金庫の担当者が、毎月定期積み金を集金に回ることなど
あったようです。
今だと
「自動振替でお願いします。」
銀行員は企業の業務内容など興味がないようにすら思います。
しかし、森長官は
「そうした銀行の行動を変えるために何が必要か?」
そこまで考えています。
問題の本質は何だと思いますか?
これはよく考えてみてください。
ただ私はこれにはすぐ気が付きました。
私がかつて「ノルマ證券」と呼ばれたところに
いたからなのですね・・・。
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