キリンビール高知支店の奇跡 その5
しかし、部下の営業マンは大変だったと思いますね。
それまでのキリンの営業は、「量より質の活動」。
つまり、「天下のキリン」ですから、まるで「飛び込みセールス」みたいな
営業なんて誰もしたがりません。
キリンというプライドの侮蔑とさえ感じるそうです・・・。
そんなことするより、量販店や酒販店への「提案セールス」を
する方がスマートだし、何より楽なはずですから。
でもこれを、あえてやらせたというのが、まさにリーダーとしての役目。
営業マンも最初はしんどいですが、4カ月もすると慣れてきたそうです。
やがて、本人たちも「量より質の営業が間違っている」と否定し始めます・・・。
そうなると営業マン自身、仕事が面白くなって、
ほっておいても「土日出勤して」営業するようになる・・・。
「ホントかよ~!」
と突っ込みたくなることろですが、このあたりは、
「労基の問題は一切無視して」
田村流マネジメント術として学ぶべきところなのでしょうね。
どうしたら強い組織にできるか。どうしたら強い営業マンに育てられるか。
負け犬根性が染みついた営業マン達には、
今まで、言われたばかりのことをやってきたので、
「自分で考えろ!」
と言われてもとまどってしまうのです。
「勝て!」
と言われれば、なおさら分からずに困ってしまうのです。
行動スタイルを変えられるかどうかは、
「視点や心の置き方を変えてみられるかどうか」、
これだけがむしゃらに営業して、「すべてをなげ打って
集中すると見えなかったものが見えてくる・・・。」
どうでしょうか?
田村流営業手法。
これは私がかつて30年前に営業マンだった頃の営業手法に思えて
「何て古いのだろう・・・」
とは思ってしまいます。
でもご批判を承知で、ある意味では正しいのかもしれないのです。
ただ現代の若者に受け入れられるかどうかはマネージャーの腕次第
なのでしょうね・・・。
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