理と情の狭間 大塚家具から考えるコーポレートガバナンス その2
ではまず「華麗なる一族」の大塚家のご説明から。
親族図表をご覧ください。
創業者 大塚勝久氏 昭和18年生まれ 72歳。
勝久氏が26歳の時に大塚家具を創業します。
奥さんが千代子氏ですが、なんと2男3女の子宝に恵まれました。
創業社長としてはいうことないですね。
でもなんでお家騒動がおきたのでしょうか?
長女が主人公の大塚久美子氏48歳 昭和43年2月26日生まれ。
この方は名門白百合中高から一橋大学経済学部に進みます。
優秀ですね。
卒業後みずほ銀行に採用され3年後の平成6年に大塚家具に
入社しています。
実は大塚家具の長男大塚勝之氏は有価証券報告書で調べたら、
なんと昭和44年7月19日生まれです。
年子ですけど久美子氏は早生まれですから、学年で言うと2学年下。
名門企業のご長男ですので、早くから後継者として育てられたのでしょうね。
勝之氏の情報がなく分からないのですが、ネットでは名古屋の美大出身という情報と
東大法学部に入ったという情報がありました。
いずれにしろ、久美子氏に先駆けること2年の平成4年に入社しています。
本来は帝王学を身に着け2代目の地位を確立すべきだったのでしょうね。
でも後継者になったのは長女の久美子氏。
長男としては面白くなかったのでしょうね。
長女久美子氏は次女と次男、そして三女の婿と共に
大塚家具を改革しようとします。
面白くないご両親と長男は当然対立。
私が事業承継問題としても興味があったのがお分かりでしょう。
日本の伝統的な考えでは長男が後を継ぐのは当然でした。
でも最近は考え方が変わってきているのですね。
兄弟姉妹は平等で尊重されるのは男女に関係なく
「長子」ということになってきているのですから・・・。
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