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2016年5月12日 (木)

理と情の狭間 大塚家具から考えるコーポレートガバナンス その1

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この連休に、大塚家具をじっくり読みました。
昨年によくテレビのワイドショーあたりでよく出ましたからね。
ご存知の方も多いでしょう。

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創業者大塚勝久氏と実の娘の久美子氏との戦い。

「上場企業の親子喧嘩」、「老舗家具屋の親子の確執」、
「家具屋姫の戦い」・・・・。
週刊誌あたりで面白おかしく読んだ方も多いでしょう。


著者は、磯山友幸氏。元日経新聞社勤務。ヨーロッパの支局長まで
勤めたエリート記者が、独立して最初に手掛けた力作です。
丹念に調べ上げて、もともと専門がコーポレートガバナンスだったらしく
実に分かりやすいです。
これは正直勉強になりました。お勧めの一冊です。


まず大塚家具の説明から。

1969年(昭和44年)埼玉県春日部市にて大塚勝之氏が父親の経営する
箪笥屋から独立し、株式会社大塚家具センターを設立。
当時は社員24名。最初から大きくスタートしたのですね。

すぐ思いだしましたが、ニトリの似鳥家具店が札幌で創業したのが、
1967年(昭和42年)。
たった一人まさにゼロからのスタートだったのですからね。
それに比べたらかなり違いますね。
こちら


その後発展し、1993年(平成5年)のまさにバブル期ですが、
株式を店頭公開させています。
当時はまさにバブル景気。住宅は次々に建てられ、大量の家具を
必要とされました。
しかも、フローリングなど和式から西洋式への急速な移行もあったのですね。
また、「名古屋の花嫁さん」などで象徴されるような、
婚礼家具の大量買いなどの時代背景から、フォローの風が吹き荒れていたのです・・・。


店頭公開と同時に、大塚家具を有名にさせた「会員制」の導入。
高級家具を志向する富裕層の囲い込みにより
これで大成功させます。

それから20年。
不景気とデフレが家具業界を変貌させました。

今回の親子喧嘩の発端はこの「会員制」を巡る経営方針の対立。
時代の変化を読み取らなければいけないのですね。
なかなか参考になりました・・・。

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