町工場の娘 その7
中小企業の原価計算の問題は、税理士として大事なお話なので
ここは詳しく突っ込んでおきましょう。
ダイヤ精機の当時の年商は3億あまり。
月商で約3000万円ですね。
でもこれは驚いたのですが、毎月の出荷製品数は1万点。
ということは1品目あたりの売上は数千円なのですね。
ダイヤ精機の商売の特徴は「多品種少量生産」
つまり、
「3000円稼ぐのにいくらかかったか?」
これを計算することこそ原価計算。
年商3億円規模の中小企業でそこまで取り組む会社は
少ないのでしょう。現実にかなり面倒ですから。
それをあえて600万も費用をかけて、原価管理・進捗管理システムを
構築します。
経営者の方に、ここをご理解いただけますでしょうか。
ここは敢えて強調しますが、絶対真似すべき点なのでしょう。
その生産管理システムと、必ず取り上げられるのが、
「新入社員と社長との交換日記」
「交換日記」なんて懐かしい響きですね。
今や「死語」なのでしょうか・・・。
私の年代ですと、中学生の頃、学校で流行りましたが。
ダイヤ精機に入社した18歳の「金の卵」
(この言葉ももはや死語なのでしょうか・・・)
に対して諏訪社長がこの交換日記をやったのですね。
女性社長ならではの細やかな社員教育・・・。
ただ、これはちょっとオヤジ経営者には
たぶん真似できないででしょうね・・・。
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