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2016年4月19日 (火)

町工場の娘 その7

中小企業の原価計算の問題は、税理士として大事なお話なので
ここは詳しく突っ込んでおきましょう。


ダイヤ精機の当時の年商は3億あまり。
月商で約3000万円ですね。
でもこれは驚いたのですが、毎月の出荷製品数は1万点。
ということは1品目あたりの売上は数千円なのですね。
ダイヤ精機の商売の特徴は「多品種少量生産」


つまり、

「3000円稼ぐのにいくらかかったか?」

これを計算することこそ原価計算。

年商3億円規模の中小企業でそこまで取り組む会社は
少ないのでしょう。現実にかなり面倒ですから。


それをあえて600万も費用をかけて、原価管理・進捗管理システムを
構築します。

経営者の方に、ここをご理解いただけますでしょうか。
ここは敢えて強調しますが、絶対真似すべき点なのでしょう。


その生産管理システムと、必ず取り上げられるのが、

「新入社員と社長との交換日記」

「交換日記」なんて懐かしい響きですね。
今や「死語」なのでしょうか・・・。
私の年代ですと、中学生の頃、学校で流行りましたが。


ダイヤ精機に入社した18歳の「金の卵」
(この言葉ももはや死語なのでしょうか・・・)
に対して諏訪社長がこの交換日記をやったのですね。


女性社長ならではの細やかな社員教育・・・。
ただ、これはちょっとオヤジ経営者には
たぶん真似できないででしょうね・・・。


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