町工場の娘 その3
ダイヤ精機はバブル期売上は8億円。
しかし、その売上が半分以下の3億円。
しかも従業員が27人もいてそこで創業社長の急死。
ここが一番大事なところだと思うのですが、
ここで会社は倒産してもおかしくなかったのでしょうね。
貴子社長のご主人は同業者。しかも海外勤務も決まっていたくらいですから
かなり優秀な方なのでしょう。
本来なら、その方が継ぐべきだと周りも思ったのでしょうけど
それをあえて娘が引き継ぎます。
「どうしてだろう?」
よく読むと分かります。
たぶんこの当時この会社には、かなりの借金があったのでしょう。
顧問弁護士が出てくるくだり。
「失敗しても命まで取られるわけでないから、
やるだけやってみたら。ダメだったら自己破産すればいいのよ。」
事業承継で、候補者が一番逡巡するところがここです。
誰でも借金付の会社なんて、引き継ぎたくないのですね。
そこで一番驚いたのが銀行です。
すぐさま合併話を持ってきます。
ただ条件は
「社長にはお辞めいただきます・・・」
まあ、銀行なんてそんなもんなのでしょう。
ついこの前まで家庭の主婦だった方に
社長の仕事を担う力量はないと、絶対判断したのでしょう・・・。
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