町工場の娘 その10
ダイヤ精機は2009年頃に倒産の危機が訪れます。
2009年10月には、あと3か月続くと資金が底をつくという
状況になって、ついに「全員リストラ」を思いつきます。
そこで、もっとも発注の多かった取引先に、正直に事情を話すと、
「今人手が足りない」
と逆に言われピンチを脱します。9人もの出向者を受け入れてもらえます。
この本を読んでいて思いますが、
この諏訪社長はなかなか「運のいい」経営者です。
以前エステーの会長の書かれた「社長は少しバカがいい」
で、成功する経営者には「運・勘・度胸」が必要である
と学びましたね。この三要素は大事なのです。
こちら
この諏訪社長にはまさにその3つが備わっていますね。
運も味方につけてしまいます。
リーマンショック後に日本は急激な円高に見舞われます。
1ドル140円台から3カ月で90円を割り込むまでに。
そうなると、自動車メーカーをはじめとする輸出企業は
海外生産へと舵を切るのですね。
ダイヤ精機はその波に乗ることができたのです。
ダイヤ精機の創業事業はゲージなのですね。
当時としては「割に合わない」とやめていく同業者が
多い中、この諏訪社長はゲージ事業を継続していたのです。
この「勘」も大事なのですね。
おかげで海外生産用のゲージの受注が急激に伸びたのです・・・。
絶体絶命の危機を脱し、2010年7月期に売上高は
15%増の1億9600万円に。
まさに「運」が味方してくれたのです・・・。
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