稲盛流コンパ(最強組織をつくる究極の飲み会)その3
では稲盛流のコンパの掟。
「手酌をしてはいけない」
これは大事なルールなのですね。
もうこのブログでも何度も出てきましたからお分かりでしょう。
稲盛さんのお決まりの言葉。「利己」というのでしたね。
自分勝手に自分の器だけに、お酌してはいけないのです。
まず相手からお酌をするのですね。
これこそ「利他の心」だからなのですね。
稲盛さんは、仏教界で伝わる「地獄のうどんと天国のうどん」
をよくされます。
私などは書籍で何度も読みました。
稲盛流コンパを知る上にも重要なところなので、
ご紹介しておきましょう
天国にも地獄にも、大きな釜でうどんがグツグツ煮えています。
そばに長い1mほどの箸があります。
さてここで地獄と天国の差です。
地獄の人は、長い箸で、まず自分が食べようとします。
でも箸が長すぎてうまくうどんを口に運べないから、
熱いつゆが跳ねてしまい、やけどしてしまうのです。
それに対して天国の人は、うどんを取って、少し冷ましてから、
「はい、あなたどうぞ」
と向こうの人にあげるのです。
すると向こうの人は、
「ああ、おいしくいただきました。次はあなたがどうぞ」
と長い箸で自分に食べさせてくれるのです。
お分かりですね。
天国と地獄の差は、「人の心の差」であるというのです。
自分のことよりも、まず他人を思いやる「利他の心」を
持つことが大事だというお話です。
つまり、自分の器を継ぐような「手酌」などもってのほか、
「あなたからどうぞ」と、他人の器をまず注いで
先に喜んでもらうこと・・・。
なかなか良いお話だと思いませんか・・・。
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